日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

音楽と個性

音楽分野では「個性」というワードがよく使われます。

技術よりも個性が大事、といった具合。

 

でも、これはプロを目指すかどうかで変わります。

 

ただ歌いたい、楽器を演奏したい、というのならば、自由にアウトプットするのが一番です。

音楽の原点は、そもそもそういうものだと思います。

 

一方、音楽のプロになりたい(=音楽を収入軸にしたい)となると話は別です。

上記したように、音楽はそもそも商業のために生まれたものではありません。

現代では、音楽全体の一部が商業的に使われています。

商業音楽です。

 

音楽のプロになりたい、というのは、商業音楽の世界に入る、ということと同義です。

商業音楽の世界では、本人がアウトプットしたいものよりも、誰かが求めるものが優先されます。

そこにしかお金が生まれません。

 

ここを履き違えると、個性ある演奏という名のもとに、技術軽視に陥りがちです。

 

ギターを弾けるようになりたいのならば、好きなように弾いて、楽しむのが一番です。

ギターのプロになりたいのならば、技術を身につけることが絶対条件です。

個性ある演奏かどうかは、聞き手が判断するもので、自身が意識するものではありません。

 

 

技術が未熟なミュージシャンが、それを個性というワードで表しているのを見たことがあります。

音楽は自由なので、間違っていません。

しかし、プロになりたいのならば、それは明確に間違っています。