電通 1400人の違法残業ゼロに | 2017/9/22(金) 19:28 - Yahoo!ニュース
この問題は、働く全ての人に関係ある問題なので、本当に真剣に向き合わなければいけないと思います。
この問題の特徴は、いわゆるブラック企業と違い、給与額では問題がなかったことでしょうか。
広告代理店で日本一の電通社員ともなれば、社会的地位もとても高い。
高い給与と地位。それでも人の心を追い込み自殺に向かわせます。給与や地位だけでは、人の幸福は得られないということが露呈しました。
この記事もそうですが、この問題は何かと「時間」が切り口になっています。
長時間労働、違法残業ですね。
それは当然ダメなことですが、私はそこよりも、社内の圧力を問題視しています。
本人がやりがいをもってのぞんでいる業務ならば、どれだけ残業しても心が病むことはないのではないでしょうか。
正直、フリーランスで仕事をしている人は、労働時間で言えば多分違法ですが、フリーランスなだけあって、業務内容はある程度コントロールできます(ある程度、ではありますが、、)
やりがいは、いくら同じ会社で働くものであっても、みんな同様に感じる訳ではありません。
「なんでこんな仕事を残業してまでやらなくてはいけないの?」
このストレスが蓄積され、最悪の結果になります。
一方会社は組織なので、個人がバラバラの方向を向いていては成り立ちません。
やりがいを同じものに感じてもらう必要があるのも事実でしょう。
これを部下に分からせるのが上司の役割です。
一番簡単な方法は恐怖政治です。
しのごの言わずにやれ、嫌なら辞めろ。
これは、上の立場を利用すれば誰でも出来ます。統率も取れるでしょう。
しかし、恐怖政治がどういった結末を迎えるかは、小さな組織でも、それこそ本当の政治でも、歴史が示してくれているでしょう。
責任ある立場の人間は、ここを本当によく考えなければいけません。
国が「時間」という切り口で法律を作っても、根本的な問題は解決しません。
やりがい云々は内容が抽象的なので、法整備は不可能です。
だから、法律はさておき会社ではこのことを真剣に考えて欲しい。
なぜこの業務が必要なのか。
嫌でもやり続ける意義は何なのか。
これを部下に説明するのには、伝え方の勉強を相当しないと困難です。
しかし、組織立って仕事をしている以上、その勉強も最重要業務の1つです。
なぜか。
それで人の命が救われる可能性があるからですよ。