父親と母親、教育熱心なのはどちらかというと母親、というイメージがあるようですが、だとしたらうちもそのイメージ通り、つまり私より妻の方が教育には熱心です。
といっても、私と比較したらというレベルであって、世に言う「教育ママ」と比べれば随分と穏やかだと思います。
子供がある程度の年齢になると、習い事をさせるかさせまいか、させるとしたらどんな習い事が子供のためになるのか、ということを考えるのは、教育熱心だからなのかどうかはわかりませんが、とりあえずそれを言い出したのもやはり妻でした。
ちなみに、私は教育に興味がないわけではなく、むしろしっかりとした哲学を持ち合わせているつもりです。
習い事に関しては、習わせなくても良い、ではなく、習わせない方がよいかもしれない、というスタンスをとっています。
習い事が親の見栄が理由なら論外ですが、そうでなくてもはたして小さい頃から何かを強制的にさせることが、その子の将来に役に立つのかを疑問視しているところはあります。
だから、もし習い事をさせるとしても、子供の様子をしっかりと見て、いやそうならばすぐにやめる、という条件付きで習い事を始めました。
内容は「水泳」です。
まだ泳げるはずもない年齢なので、水遊びの延長です。
で、今日初めて見学に行きましたが、これが信じられないほど楽しそうでした。
終始笑顔、終わったあと、週に1回なのに明日も行きたい、という始末。
これなら、通わせ続けたほうが良いな、と感じました。
子供に何かを強制的にさせるのはよくないですが、いろいろなことをとりあえず経験させるのは良いことですね。
集団での水泳教室で、同じ年くらいの子が一緒にいます。つまり親は、自分の子供以外も同時にみることになります。
インストラクターの教え方はとても手馴れていて、保育士さんに負けないくらいの子供の扱い上手にびっくりしました。
しかし、そんな熟練のインストラクターが教えても、中には全く笑顔を見せない子、水に入りたがらない子、ただただつまらなさそうにしている子もいます。
あんなに小さな子の段階で、もう人はそれぞれ違うのだな、というのを感じました。
あのくらいの年齢では、親のしつけや教育方針ということよりも、単純に生まれつきのキャラクターという部分の方が大きいでしょう。
私の子供だって、たまたま水泳は楽しめていますが、他のなんでもがそうなるとも限りません。
親が子供に言ってはいけない言葉の一つに
「他の人はみんなやっているのに、なんでやらないの?」
という言葉があります。
この言葉は、人の違いを否定している言葉ですよね。
キャラクターだって能力だって、違うものは違う。
「なんであなたは身長が低いの?」
と聞くようなものです。そうなのだからそうなのだ、が唯一の答えです。
違いを大切に。いろんな人がいるんだ、ということを噛み締めた1日でした。
大人が子供から学ぶことって本当に多いですね。