飛行機を使って海外に行く時に行く時にいつも思うことがある。
それは、トランジットの時間をどうやって有効活用するか、だ。
世の中の商売をしている人が、自分の店に人を呼び込んでくるかで日々悩んでいる一方、空港というのは勝手に人が集まる。
空港だけでなく、公共交通機関の停車ポイントには人が勝手に集まる。
鉄道の駅周辺は、これが理由で繁華街を形成しやすいようで、大都市の駅周辺は、ほとんどの場合「しっかり」栄えている。
しかし、空港、特に国際空港は、他の公共交通機関にはない特色が、大きく2つある。
それは、待ち時間が長いことと、国際色豊かな人々が行き交うという特徴だ。
そして、この2つの特色を持つ空港には、商売、それ以外においても、非常に大きな可能性を感じる。
空港の特質① 待ち時間が長い
これが冒頭に書いたトランジットにあたるし、単純に乗るだけでも、空港滞在時間は、他の交通機関のそれに比べてかなり長い。
しかし、より長い時間を潰そうとすると、やはりパソコンが欲しくなる。
そう思ったとき、トランジットの場合は、預けた荷物にパソコンを入れてしまっていることも多いので、出せない。
ここで、誰でもが使えるパソコンが置いてあると非常に便利だが、そんなパソコンが置いてあるところもあるにはある。
しかし、最低限のコンテンツしか見られなかったり、スペックが低すぎたりして、使い物にならないものも少なくない。
せっかく滞在時間が長いのだから、その時間を食事に充てようと思う人も少なくないはずだ。
しかし、自分の経験では、空港の食事はあまりイケていない。
民営化前の高速サービスエリアを思い起こさせる、というのは言い過ぎかもしれないが、勝手に人が集まってくるということにあぐらをかいている雰囲気を感じないでもない。
空港の特質② 国際色豊かな人々が行き交う
降り立った空港その国を凝縮して表しているのが空港とも言えるので、日本の空港もここにはぜひ力を入れてほしい。
経験論で申し訳ないが、自分が海外に行く際にトランジットで寄った空港で、その国が印象付けられうことは多々ある。
例えば、空港で美味しくて安い食事を提供できる国に対する印象は良くなるに違いない。
SNSも含めて、クチコミが最大の宣伝効果なのは、なにも日本に限ったことではない。
空港を利用して世界にアピール
飛行機に乗る予定がない人でも、休日に遊びにいきたくなるような空港街をぜひ作っていただきたい。
実際、鉄道利用者以外も多く利用するような、巨大なショッピングモールを駅に隣接させ、成功させている事例もある。
空港に出来ないわけはない。
いや、空港の方が、その特質上より大きな可能性を秘めている。