日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

育児にも、より科学的な介入を

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先日放映されたNHKスペシャルが非常に面白かった。

NHKスペシャル | ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~

 

前々から、育児に関してはあまり科学的な意見を聞いたことがなかったので、驚きの連続だった。

 

見ていない人で、かつ子育て真っ最中という方もいると思うので、投稿してみる。

尚、記憶をたどって書くので、若干の間違いはご容赦願いたい。

 

 

産後の女性が孤独や不安を感るのは、進化上当たり前

猿よりも圧倒的にヒトが反映した最も大きな要因の一つが、出産頻度。

ヒトに一番近いと言われているチンパンジーですら、出産頻度は5年に1度くらいだが、ヒトは毎年出産というのも普通にある。

チンパンジーの場合、出産後に育児しっぱなしの期間が5年は続くので、それが終わるまで次の子供を産まないことに対し、ヒトは育児を、他人に任せることができた。

つまり、共同養育だ。

これにより、出産の頻度も上げることができたという。

 

しかし、現代はどうかというと、産まれて間もない子供を他人に預けることは稀だ。

700万年前からこういった進化を遂げてきたヒトが、ここ100年くらいで核家族化したところで、そう簡単に適応できるはずもない。

結局、本来ヒトとしては共同ですることを、1人でやらなくてはいけなくなっているのだ。

尚、夫が育児に関わる時間は、平均1時間強で、先進国の中では最低クラス。

ベビーシッター利用率も、日本は2%辺りで、ほぼないといってよいレベル。

つまり、日本のお母さんは、本当に孤独と不安と戦わざるを得ない状況にある。

 

イヤイヤ期も進化の側面から説明可能

ヒトは、2足歩行ができるようになった進化の過程で骨盤の形が変化し、産道が必然的に狭くなった。

すると、脳が未発達の状況でヒトは生まれてくることになった。

結果、新生児の脳は300gくらいで、成人の脳の約1/3くらいしかない。

我慢すること(抑制機能)は、脳の前頭前野が担っているが、未発達の脳には、前頭前野がまだない。つまり抑制機能が働かない。

 

夜泣きは胎児の思いやりの名残

お腹の中にいる時にも、胎児は覚醒と睡眠を繰り返すが、お母さんが寝ている時の方が胎児が覚醒していることが多い。

これは、胎児が覚醒しているときの方が血液をたくさんつかうため母体に負担がかかることを避けるためだ。

産まれた後も、このサイクルがしばらく続くので、新生児は夜起きてしまう。

 

科学の知識で、少しでも負担軽減を

他にもまだまだおもしろい内容がたくさんだったが、要するに出産後に孤独や不安を感じること、イヤイヤ期の子供にこまっていること、夜泣きがひどいこと、こういったことは、科学的には至って正常なのだ。

だからといって、負担が全くなくなるわけではないだろう。

しかし、「子育てとはこういうもの」といういろいろな意見の中で、たかだか数十年前までに数人の子供を育てた経験をもつ人の意見よりは、信用がおけるのではないだろうか。

また、なにはともあれ、やはり孤独や不安に耐えるのではなく、積極的に外に出て、軽減するほうが良いのではないだろうか。

外は菌がたくさん、夜遅くなったら子供の成長に良くない、などという理由もわからなくはない。

しかし、子供は孤独や不安に耐えている母親よりも多少ハメを外してでも楽しく毎日を過ごしている母親を見たいと思っているのではないだろうか。

 

 

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