ずいぶん昔に同じ内容の記事を書いたのですが、改めて。
フットスタンプとは、演奏中に足でリズムをとることです。
初心者の頃は、フットスタンプをしながら練習すると、リズムトレーニングになります。
しかし、これは中級者以上になるとそうとも限りません。
理由のひとつは、足でとっているリズムが正しいとは限らないからです。
ライブなど、クリックなしで人間が演奏する場合、若干のテンポの揺れは避けられません。
その時に、リズムの軸をどの楽器にするのか。
基本的にはリズム隊と呼ばれるドラムやベースです。
自分の足よりも、ドラムやベースに合わせるほうが、アンサンブルとしては正しい。
他の理由としては、集中力の問題もあります。
足を踏みながら演奏する場合、多少なりとも足の方に集中力が奪われます。
足を通じてリズムに集中すればよいのですが、それなら足ではなく、直接リズムに集中すれば良いのです。
ちなみに、ライブでの演奏中は、足に限らず体全体を揺らすことがあります。
これは、パフォーマンスの要素を重視しているためです。
フロントメンバーではないといっても、不動で演奏するのは違和感ありますよね。
それに、リスナーとして音楽を聞くときだって多少は体が揺れるはずです。
だから、もう少し突っ込んで言えば、足や体「で」リズムをとるのではなく、頭で考えて取っているリズムによって足や体が揺れている、という状態ということです。
足でリズムを取ることを最重要だと考えている人は、ぜひ検討してみてください。