私の組んでいるバンドでは、ライブのときこのハーモナイザーを使ってハモリを入れています。
本来は、生のコーラスの方が良いと思いますが、うちのボーカルは結構歌詞を変える(間違える?)ので、生コーラスは危険。
使い始めて、少なくとも5年以上は経っていますが、これの効果は抜群です。
やっぱりサビになってハモリのコーラスをいれると、音圧が上がって聞きやすい。
簡単にこれの仕組みを説明します。
メインボーカルが使うマイクは、一般的にマイクケーブルを通してそのままPAに送られますが、その間にこれを挿入します。
すると、ハモリが追加された音がPAに送られる、というわけです。
ハモリはどうやって生成するのか。
あらかじめKEYを設定して、主旋律の3度、5度、オクターブなどを選ぶという方法もありますが、それだとダイアトニックコード以外のコードがなっているときに、コードとメロディーがぶつかる可能性があります。
そこで、これにギターからの信号も入力するのです。
ギターがならしているコードをこれが解析して、ぶつからないハモリを生成し、PAに送ってくれる、というわけです。
つまり、このハーモナイザーには、ボーカルマイクとは別に、ギターも入力しないといけません。
シンプルなつなぎ方は、
- マイク→VE-2→PA
- ギター→VE-2→エフェクター類→DI→PA
ですね。
しかし、これだとギターの音的にあまりよろしくない。
なぜなら、ギターの信号が最初に入るのがVE-2だからです。
ギターの信号は、ギターに近いところに最も大きな影響を受けます。
私の場合、エフェクター類の先頭に、バッファー兼チューナーをおいているので、これを先頭にしたい。
考えてみればVE-2のハモリ生成は、ギター信号の入力だけがあれば良いわけです。
ギターの信号が分岐できるところを探すと、、、
ありました。
DIです。
大抵のDIの出力は、DIアウト(=バランスアウト)とは別にアンバランスアウトがついています。
こことVE-2のギターインプットをつなげば良いのです。
(VE-2のギターアウトプットには何もつなぎません)
つまり、
- マイク→VE-2→PA
- ギター→エフェクター類→DI→PA(バランスアウト)/VE-2(アンバランスアウト)
とつなぎます。
これで、ギターの音質に影響なしになりました。
ちなみに、DIを使わない場合は、ステレオ出力のあるエフェクターの片方を使うと良いでしょう。
ZOOMのMS-50G+なんか、そうですね。
エフェクターをステレオ仕様で使いたい場合は、お手上げですけどね。