誰にも思いつかないようなアイデアを思いつける人は、そういった才能が生まれながらに備わっている人だけ、だろうか。
確かにそういった才能に恵まれている人はいる一方で、才能がなかったとしてもアイデアを思いつくことは可能だ。
それは、常に自分の仕事に照らしあわせて物事を観察する癖をつけること。
ネットサーフィンの捉え方、いろいろ
例えば、今ある人がネットサーフィンをしていたとする。
この度発売された新製品のレビュー、値段、スペックを幾つかのサイトを訪れて確認し、自分も購入するかどうかの判断材料にしようとしている。
この場合、この人の目的は、新しい商品の情報を得る為だ。
が、この人以外は違うところに目をつける人も必ずいる。
例えばそれがウェブデザイナーならば、いくつかのサイトを周って、どのサイトのデザインが最も優れているか、に注目する。
例えばネットショップを運営している人ならば、値段やオプション、レビューの書かれ方に着目する。
例えばパソコン本体やソフトウェアに興味がある人ならば、現在のスタンダードであるタブブラウザで複数のサイトを開く場合、タブいくつまでが快適に閲覧できるかを、ハード面のスペックや、ソフトウェアのソースの組み方に照らし合わせて研究する。
例えば写真に興味がある人ならば、新製品の写真の撮影の仕方になにかアイデアを見出そうとする。
例えば警察なら、その商品やサイトに違反が無いかをチェックする。
例えば経営者ならば、そのサイトを運営している母体となっている会社概要のサイトにとび、社名や社長の氏名等のキーワードで、他にどういった事業を展開しているのかや、経営状況を調査する。
このように、ネットショップサイトを見るという行為だけでも、それに対してどういったアプローチをするか、見る人のスタンスによって大きく変化するということだ。
これを逆に捉えれば、見る人は、スタンスさえ意識的に変えてしまえば、他の人には見えない側面が浮かび上がってくるとも言える。
24時間働けますか?流石に24時間は嫌だが、、
普段から労働をネガティブにとらえている人にとって、自分の身の回りに起きることを、四六時中「労働的側面」でアプローチすることは、ストレス要因になる。
なぜなら、それは間違いなく「時間外労働」だからだ。
その点、自由業、自営業の人は、基本的に自分の好きなことを仕事にしている(はず)。
だから、休暇で家族旅行中でも、どこかに自分の仕事に応用できるヒントが隠れていないかを探す癖がある(多少家族から反発を食らっても、だ)。
自身が八百屋を経営していたら、旅行先で大行列ができている八百屋を見つけた時に、一般の人以上に大行列の理由が気になるはずだ。
目の前の出来事を、自分の仕事に活用できるかどうかで見る癖
誰にも思いつかないようなアイデアを思いつける人。
それは才能だけでなく、ただ自分の仕事に活かせる「何か」を見つけようと、常にアンテナを張っている人だ。
加えて、常にアンテナを張ることが嫌ではない、寧ろ「面白い」と捉えられる人だ。