日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

命とお金

news.yahoo.co.jp

 

世界中の情報が手元に次々と入ってくる時代なので、一つひとつの情報を深く読み考える時間が減りがちです。

 

このニュースも、表面だけをとれば、「17歳の少年がお金目的で祖父母を殺害した」ということになります。

中身を読めばわかりますが、そんなに短絡的な殺人ではありません。

もちろん、殺人はいかなる場合でも許されることではありません。

しかし、おそらく直接的にこの少年や関係者と関わりがない私たちは、このニュースから何を学び今後に活かしていくか、を考えない限り、このニュースを伝える意味も知る意味もありません。

 

子を持つ親として読むと、本当に辛くなります。

虐待を受けながら、妹の親代わりをしてなんとか生き抜こうとします。

この時点では子どもには何の罪もないのに、この先進国日本、安全な国日本で、こんな状況に追い込まれている人がいるのです。

日本には1億人以上の人が住むので、そんな人もいるよ、とか、運が悪いとかいう捉え方は、確かに間違ってはいないのかもしれませんが、かといって見過ごすことも出来ませんよね。

 

 

少し一般論っぽくなりますが、よく「お金より人の命を大切に」といったことを言う人がいます。

政府の政策などで、人の命と経済と、どちらを優先すべきかわからないのか、といった批判をする人がいます。

 

はっきりいって、人の命とお金は直結しています。

お金があっても助けることができない命はたくさんありますが、おそらくそれ以上に、お金さえあれば助かる命もあります。

 

この事件、もしこの子がお金に困っていなかったら、こんな痛ましい事件は起きなかったでしょう。

記事によると、親は相当ひどいようで、精神疾患も考えられるとのことですが、ここでこの親を悪者にして、「悪いやつはいるなぁ」で済ますことは最も意味がありません。

 

私が社会人になった頃はすでに不況で、歓楽街で飲みまくった挙句それを経費で落とす、なんていう時代があったことなんて正直信じられないほど、いまは困窮した時代です。

貧しくても心は美しく、といえば言葉は綺麗ですが、それをこの少年の前で言ったところで、この事件が防止できたかといえば甚だ疑問です。

 

社会としては、やはり貧困をなくすために経済対策をしっかりやってほしいと願っています。

 

一人ひとりが自分の得意分野を活かして労働力を社会に提供し、その対価を受け取るという仕組みを邪魔しない規制緩和と、それでもそのシステムになかなか入れない人の為の社会保証。

これらは、命の政策だと考えます。決してお金のため「だけ」の政策だとは考えません。

 

 

famo-seca.hatenablog.com

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