本を読むのが好きです。
そして、本を書いている人は知識豊富な人も多い。
そんな人の書いている本の内容を読んでいると、今、目の前にある現実とのギャップに苛まれることもしばしば。
正しいと思うことを実行しようと思っているけれども、周りが不勉強だし事なかれ主義だったりして、ちっともうまくいかない、なんていう不満をいだいている人もいるでしょう。
正しさは一つではない、正義の反対語は悪ではなくまた別の正義、といったことも言えるし、これはとてもとても重要なことではありますが、それは今回の論点とは違うので触れません。
では、どうすれば正しいと思うことをできるのでしょうか。
それは、耐え忍んで時を待つしかないと思っています。
私は、努力や忍耐、根性といった言葉が嫌いですが、こればっかりは仕方ないと思います。
何に耐え忍ぶかというと、自分の主張を通したい気持ちを抑える苦しさに対してです。
そもそも、正しいと思うことやってみようとしたときに反発にあう状態は、つまりまだ正しいことをする色んな要素がまだ整っていないのだと思います。
会社なら最もわかりやすい。
単純な年功序列はだめだと思いますが、若くても主張を通す人はいます。反発に合う人と何が違うのかと言えば、背景だったり実績だったり、大きく言えば人間力でしょう。
「口ばっかでなんにもできてないじゃん」
と言われたら悔しさが募りますが、その通りなんですよね。
心のなかで強く念じながら、表では周りになんとか認めてもらう為にエネルギーを費やす、という時期が必要になります。
お金でも同じですね。
会社を起こすのには資金が必要です。資金を作るためには、やっぱり働くしかありません。
会社を作って自分の哲学に沿って働けるようになる為には、たとえ自分にとっては一見価値の無いような単純作業の繰り返しのような仕事でも、それを続けて少しずつ資金を貯めるしかありません。
好きなことを目一杯やって生きていくことは素晴らしいと思いますし、それを目指すべきだと考えます。
しかし、最終的に好きなことを目一杯するために、今目の前ではそんなに好きでないこともしなくてはいけないこともあるかもしれません。
逆に、最初の段階から好きなことしかやらない、と態度を硬くしていると、時間というとても大切なものを失うことにもなりかねません。
最終的に好きなことをするために、今はこの仕事をしているだけだ、と考えれば、それが目の前の仕事をする意味にもつながりますね。