私はかなりの現金排除主義です。
現金以外の支払い方法があるにも関わらず現金で支払うことはまずありません。
最近では、友人へ何らかの理由でお金を払わなくてはいけないときでも、直接口座へ振り込みます。同一銀行同士ならば手数料が発生しないことがほとんどですし、振込は今や手元のスマホでできます。
現金以外のやりとりのメリットは本当にたくさんありますが、もっとも重要なことの一つに、全ての記録が残せるということがあります。
何月何日に、誰(どこ)にいくら払ったかというのが全部記録に残ります。
上記した友人への支払いですら、ちゃんと記録に残るわけです。すると払った、払ってないという揉め事は全くなくなります。
友人同士でこそ、そういった揉め事は避けたいところです。
今回紹介した記事は、なんと現金払いを断るというもの。
一見尖ったシステムのように思いますが、私にはとても合理的なシステムに思えます。
現金の授受に比べればヒューマンエラーは起きにくい。閉店後の集計作業もほとんどありませんし、コンビニをはじめとしたほとんどの店が一定間隔で行っている「レジ締め」も不要です。
少なくとも経理的な作業は、閉店と同時に終わると言っても過言ではありません。
経理担当人数は激減できます。
カードや電子マネーに対して、セキュリティー上の心配が拭えない、という意見があります。
確かに、データでの動きなので頭の良い誰かが不正を行いやすくなるといった側面は否定できません。
しかしながら、現金はそれと比較してとても安全かと言えば、そうでもありません。
強奪事件は大体現金です。カードを盗んでも、上記したように利用記録が残ってしまうので、不正をするには都合が悪い。
それに、裏金や賄賂といったお金も基本現金です。それもおなじ理由で、裏金や賄賂が記録に残って嬉しい人はいません。
逆にいえば、現金は裏金や賄賂といった不正行為を行いやすくしてしまっているのです。
結局現金だろうがその他だろうが、セキュリティー上の不安は残ります。どちらのほうが危険か、というのはなかなか定められません。
だとすれば、セキュリティー以外でのメリット、デメリットを考えるべきですが、私には現金のメリットを一つも思いつけません。
ちなみに、現金の方が使っている感やもらっている感がある、という人がいますが、お金は芸術作品でもなんでもありません。単なる通貨です。そんな主観的な意見で世間のシステムを決める訳にはいきませんよね。