勝手な自分の思い込みだが、旅行と旅は、若干意味が違う様に思う。
旅行は、楽しむためのエンターテイメント、これに対し旅は、普段の生活を離れて非日常を体感することにより、改めて自分(たち)のことを見直す行動のひとつ、という印象だ。
あるときは旅行、あるときは旅、そしてあるときはその両方の要素をもつこともある。
そして、自分は旅行も旅も大好きだ。
旅行の良い所
旅行の良いところは、当たり前だがとにかく楽しい。
観光地には、大抵の場合は観光するに値するなにかがあり、それをみて感動したり、快感を覚えたりする。
観光地が嫌い、という人は結構多く、自分も勿論、あまりにも人が多すぎて観光地自体を楽しめないということもあったので、嫌いという側面もなくはないが、基本的には好きだ。
ある程度までならば、人が集まるところも好きだ。
また、旅行は1人ではなく2人以上で行くことが(自分の場合は)多いが、車でも公共交通機関でも、行き先に着くまでにいろんなことを話す。
ある程度大人になると、家庭でくだらない話を何時間もすることは、実はあまりない。
実際にそんな時間がとれないのだ。
旅行にいけば、相当に長い時間が話す時間になる。
相手が友達でも家族でも、旅行を利用して会話を弾ませることは心地よい。
他にも、遠くまで足をのばせば、自分の住んでいるところには食べ物(ご当地名産というやつだ)にありつける。
たとえそれがそんなに美味しくなくても、自分の住んでいるところにはない、というだけで満足できる。
旅の良い所
旅は、自分自身を見つめなおす絶好の機会だ。
知らない場所に行くと、不便なことが多々ある。そのためにいろんなことを調べたり、時には人に尋ねたりする。
そうやって不便さを解消するのだが、考えてみれば、その地に住んでいる人にとってはそれが「日常」なので、不便でもなんでもない。
逆に考えれば、自分が住んでいるところも、旅で訪れた人にとっては不便なこともあるのだろう。それはなんだろうか?と考えを巡らせるのは面白い。
普段通りの生活をしていると、場所が変わってもそんなに違わない日常がそこにはある気がするのだが、実際には「意外と違う」と感じることのほうが多い。
文化の違い、なんていう大げさなものではないが、方言があったり、味噌汁の具に予想外なものが入っていたり。
旅人の目にうつる普段通りでない風景や習慣が、その地に住む人にとっての日常だ、というのが本当に面白い。
だから、旅に行くときは、あまり快適さを求めすぎないようにしている。
郷に入っては郷に従え、というものだ。