日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

岡本社長の会見でぜひ聞いてほしかったこと

吉本の社長が会見を開くまでの騒動になってしまいました。

その前にあった宮迫さん、田村さんの会見は、見ていられないほど両氏の苦しさや辛さがにじみ出たものでした。

 

先日からブログで書いている通り、今回の騒動に関して芸人自体の罪は、言われているほど重くない、と思っています。

 

それよりも、吉本の会社としてのあり方や対応に問題がある、と思っています。

 

今日の会見はリアルタイムで見ました。

社長の話し方や表情、内容を印象で捉えて「気持ちがこもっていない」「胡散臭い」といったコメントが次々と流れましたが、私としては、それを主観的に捉えても仕方がないので、冷静に内容をだけを聞いていました。

 

もっとも聞きたかったことは2つあります。

 

1つ目は恫喝(パワハラ)があったのか、です。

クビにするとか、テープを回してないかを確認した、ということです。

これに対しては、冗談だった、ということです。

そんなわけあるかい!と突っ込みたくなるのですが、そう言っているのでそうなのかもしれません。

ただ、冗談だからという理由で正当化はできません。

あらゆるハラスメントは、受け手側で決まります。いじめで自殺という事件のときだって、いじめている側は冗談だったと言います。それでは許されません。

 

もう一つは、吉本と所属タレントの契約に関してです。

先日のブログと重複しますが、民法では口頭での契約が成立する、ということは、口頭での契約にしている理由にはなっていないのです。

 

口頭か紙か、という選択肢の中で、なぜ口頭での契約を選択しているか、という理由はぜひ聞きたい。

もし「面倒だから」「紙代と時間がもったいないから」という理由というのならば、そのようにはっきり答えてほしい。

 

口頭でも紙でも良い中で、なぜほとんどの会社が紙での契約にしているか、というのは、後のトラブルに対する保険です。

逆に言えば、紙がないとトラブルが起きた時に揉めます。

 

会社と所属タレントが雇用契約に関して揉めた時に、紙がないことによるメリットは、少なくともタレント側にはない、むしろリスクしかありません

 

会見では、岡本社長が「タレントファースト」というワードを使っていました。

もしものときにタレントに不利にならないよう、つまりトラブルが起きた時にフェアに話し合いができるように、紙で契約書を作る、ということも、タレントファーストの一つになるのではないでしょうか。

 

また、同会見内で「今後の契約は個々のタレントの希望を聞いて」ということを言っていましたが、雇用契約の(内容ではなく)手段をタレントに聞く必要なんてないと思います。

契約書がないことによるデメリットを考えなくてはいけないのは会社側であって、タレントはそんなこと考える必要はありません。雑務ですからね。

こういうことこそ、会社主導でやるべきではないでしょうか。

 

 

私は音楽関連ですが、エンターテイメント業界では結構接点もあって、実は吉本との取引もしています。

ビジネス的な側面を除いても、やはり吉本のような事務所、その所属タレントさんは、日本の文化には必要だと強く感じます。

 

今後もずっと笑いを届けてくれる組織でいてほしいので、多少の傷みは伴ったとしても、改善の改革を強く望みます。