日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

敬語の弊害

私は、敬語を問題視しています。

それは、敬語を使っている相手には、意見しにくくなるからです。

 

会社などの組織に入ると、上司に対して敬語を使うのは当たり前です。

 

敬語って不思議なもので、一瞬でも誤ってタメ口になっちゃったら、気まずくなりますよね。

お互いに言い間違えだとわかっていても、気まずくなる。

言葉によるその場の空気の支配力は、かなり強い。

 

これを踏まえて改めて、敬語を使っている人相手に意見することってできると思いますか?

これはもう、かなりの壁です。

 

組織では、いろんな人間の意見を聞きつつ決めごとをしていけることが利点の一つです。

でも、空気の力で意見が言えなくなっているのなら、それは利点になっていませんよね。

 

ではどうすればよいかというと、敬語をやめれば良い。

しかしこれがまた、言うは易し行うは難しですよね。

実際にそれを実行できている組織は見たことがありません。

そりゃ一瞬のタメ口でも気まずくなるくらいです。明日から敬語禁止!って言われても、そう簡単にはいかないでしょう。

 

ただ、先日ある番組で知ったのですが、日本一有名な芸能事務所であるジャニーズは、少しだけその傾向にあるそうです。

 

所属タレント同士がタメ口というわけではないけれど、トップである故ジャニー氏に関しては、所属タレントとのコミュニケーションはすべてタメ口だったそうです。

それが10代くらいの若者であっても、です。

 

私はもちろんジャニーさんとお会いしたことはないし、ジャニーズ事務所に出入りしたこともありません。

ただ、会社のトップと所属タレントがタメ口で交流するのは、良い雰囲気だろうな、と思います。

 

今年の芸能事務所のニュースといえば、やはり吉本騒動が思い出されます。

すごーく大雑把にあの事件をまとめると、所属芸人と会社側の認識の違いや溝が表面化した、と言えるでしょう。

 

これは、大きな組織になればなるほど、どの組織も抱えている問題です。

事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!というのも同じ。

 

でも確かに、ビジネス戦略をタレントや芸人が考えるのも変だし、相談するのも変なので、なんでもかんでもタレントファースト、芸人ファーストとはいきません。

そこは役割分担が必要です。

 

ただ、役割分担をすることで、分断が起きることが問題なんだと思います。

役割は分担されても、基本的には同じ方向に目標を定めている、とお互いに感じさせられるか、が分断を防ぐのではないでしょうか。

 

そんな中、敬語が当たり前、という文化は時としてマイナスに働くこともあります。

 

 

ジャニーズ事務所も、運営側全員とタレントがタメ口で話しているわけではないと思います。

もしかして、トップであるジャニーさんが唯一なのかもしれません。

 

でも、そういうカタチもあり得る、という一つの例でもあると思います。