「Amazonには絶対負けない」で注目 名物書店員に「ポップ」への思いを聞く : J-CASTニュース
賛否がいろいろあるみたいですね。
私の意見では、特に否定することでもないかと。
ただ、Amazonには絶対負けない、という文章が攻撃的に聞こえなくもない。
言葉選びは大事ですが、ツイッターでの文章ですしね。
真意は、本屋さんに対する愛だと思います。
素晴らしいことじゃないですか。
本屋さんは確かに今危機です。
Amazonと対抗するのはほとんど無理。
このツイートをした人の努力に対して、労働生産性が低くなる、というコメントをしている人がいますが、労働生産性という切り口で考えると、まったくそのとおり。
現場の店員さんがいくら頑張っても、ビジネス的にはかなわない。
在庫を抱える必要がないし、24時間いつでもどこでも買えるし、検索も楽。
場所代も人件費も、まさに桁違いの差があります。
働くことと、ビジネスで勝つためのゲームがイコールの人にとっては、本屋さんの頑張りは、Amazonの前にほぼ意味がない、と言ってよいのかもしれません。
でも、働くのをビジネスで勝つことではないように捉えている人だっていますし、それだって働き方の多様性の一つです。
今後の需要もある、給料、その他労働条件も良いから、本屋さんはみんなAmazonへの転職を願っている、、、わけありません。
本屋さんが好きな人にとっては、好きである理由にビジネスやお金や需要といったことを除外しても好きなものです、
行く人も働く人もそうです。
Amazonは、最新のテクノロジーを活用して、ビジネス的にもさらに飛躍しようとしています。
そんな時代でも、やっぱり本屋さんに行って、店員さんが作ってくれたPOPを見ながら、生の本を手にとって購入したい、という人もいるわけで、そういう人たちを批判することなんてできません。
そういう人たちを迎えてくれる本屋さんがあっても良いじゃないですか。
それが成り立たなくなったら淘汰されることになりますが、そうなる前に「どうせAmazonには勝てないよ」といって開き直るのってダサくないですか?
ということで、このツイートは「Amazonには絶対負けない」というところだけが独り歩きしているだけで、一歩引いて考えてみたら、Amazonで買う人も本屋さんで買う人もいるだろうけど、本屋さんも良いですよ、というアピールにすぎません。
それは、いま働いている本屋さんや、そこで働いている自分自身を愛しているからこそうまれる行動で、誰かに否定されることではないのではないかとおもいます。