音楽をやるうえで最も大切な能力は、という質問に、私は「続ける能力だ」と毎回答えます。
音楽で生計を立てるのは難しい。
今回のコロナでもそうですが、音楽は不要不急の代表みたいな扱いをされます。
収入が不安定で流行り廃りも早い、しかも不要不急となると、年を重ねるにつれて周りはもちろん、自身も続けることに懐疑的になります。
当たり前ですよね。
30歳までに芽が出なかったらきっぱりあきらめる。
こういう話もよく聞きます。
芽が出るというのは、それなりに売れて、ちゃんと生活していけるようになる、という意味でしょう。
でも、そういう基準で音楽を続けると、統計上は90%、いや95%以上の人が音楽をきっぱりあきらめる、ということになります。
佐々木氏もおっしゃってますが、継続するのにどのくらいリソースを使うか、ということはちゃんと意識しておいた方が良いと思います。
楽器や環境にもよりますが、続けているだけですごくお金と時間を使うのならば、やっぱり長くは続けらません。
というよりむしろ、どのくらいのお金と時間だったら続けていけるのか、という基準で考えたほうが良いと思います。
特に時間ですね。
一日○時間練習する、といった根性忍耐論を耳にしますが、練習は正直毎日10分でも良いと思います。
毎日10分だけ真剣に取り組んで、しっかりスキルアップした人はたくさん見てきました。
年を重ねていくと、使えるリソースも変化します。
でも、それで良いのだと思います。
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音楽以外でもそういう考え方でよいのではないでしょうか。
私はこのブログを何年間も続けていますが、ストレスだと思うことはないし、時間も10分くらいです。
お金はほぼかかっていません。
だからこそ続くのだと思います。
ブログ始めて1年で収益を1万以上にするぞー、なんて言ってたらとても続けられなかったでしょう。
柔軟性をもって、気軽に。
そうすると意外と続くと思いますよ。