今回は、ベジマイトと、それに対抗する自分について
ベジマイトという食品をご存知だろうか。
これは、オーストラリアでは非常にポピュラーな食べ物だ。
上の写真のように、大きなスーパーに行くと、大抵の場合、棚の一つがこれでうまっている。
サイズも様々で、手のひらくらいのサイズから、業務用?と思ってしまうような大きなものまである。
中身は、黒いペースト状のもので、一見チョコレートクリームのように見えなくもない。
使い方はいろいろで、そのまま食べる人、パンにバターの代わりに塗って食べる人、調味料として使う人など。
シドニーのマクドナルドには、使いきりサイズのベジマイトが、紙ナプキンなどの隣に無料で置いてあった。
ベジマイトを食べた感想
このベジマイト、オーストラリアに滞在したことある人ならば、一度は目にするものだ。
ということで、もちろん食べてみる。
美味しくないのだ。全然。
失礼。
美味しい、美味しくないは個人の感想なので、一般的に美味しくないと言っているわけではない。
自分にとっては全然美味しくない。
上記したように、一見チョコレートクリームのように見えるので、甘いのかと思えば、その逆(?)で、酸っぱい。
食レポなど書いたことないので、味をどうやって表現したら良いのかわからないが、ただ言えるのは、自分にとっては美味しくない、ということだ。
好き嫌いがないというプライドが傷つく
自分は、食べ物の好き嫌いがほとんどなかった。というか全く無かった。
ベジマイトを食べるまでは。
しかし、これには負けた(?)。
さらに自分がショックだったのは、これをオーストラリア人は、美味しく食べるのだ。
(だから、あんなに売ってあるのだろうけど)
それが、少し誇らしげに見えるところが憎らしい。
「オージー以外には、このうまさはわからないだろう」
と言われているようだった。
(実際に言われたわけではないが、オージーもベジマイトが他国の人の口に合いにくいことは認識しているらしい)
日本人のしょうもない反撃
負けず嫌いな自分は、これに対抗するべく、市内にある「TOKYO MART」に行き、ある食品を探した。
そう、納豆だ。
すぐに見つかったが、1パックで200円くらいした。
高い!と思いつつ、オージーには負けられない、と思いなけなしのお金をはたいて購入。
帰宅後、シェアメイトを集め、全員の前で泡が立つまで納豆をグリグリ混ぜて、一気に食べた。
想像がつくと思うが、見た目のインパクトもベジマイトのそれと比較にならない。
なんといっても、本当に腐っているのだから、当然だ。
オージーを含む周りの外国人は絶句。悲鳴に近い声がその場を埋め尽くした。匂いと共に。
これを見て、なぜか自分は大満足。
「日本人以外には、このうまさはわからないだろう」
あとから考えると、自分がえらく小さい人間に思えたが、言うほど後悔もしていない。
今でも。