今でこそ歴史(今のところ日本史と少し中国史)が好きだが、学生のころ、特に小中学生の頃は、本当に歴史が嫌いだった。
歴史というより、地理、歴史、公民すべて嫌いだった。
理由は、覚えるだけということに興味が全くわかなかったからだ。
今は、地理も歴史も公民もすべて興味があるし、学習するのが結構楽しい。
内、歴史に関しては、はっきりと好きになったきっかけがある。
それは、歴史小説を読んでからだ。
ありきたりだが、吉川英治の新書太閤記を読んで、戦国時代の面白さに気付いた。あくまで歴史「小説」なので、事実とは異なる部分も多々あるだろうが、おおまかにこんなことがあったのだろうと思うだけでも、充分に楽しめる。
歴史小説を読むようになって、歴史をもう一度学習してみようと思ったが、小説では面白かったものが、学習なると、なぜかつまらない。
それは、使用している教科書にも原因があるかもしれないが、それだけだろうか、と考えていると、知り合いの歴史マニアに
「時代を現代からさかのぼって学ぶと良い」
とアドバイスを受けた。
これが、見事に功を奏し、学習がスムーズに進むようになった。
たったこれだけのことだが、言われてみれば当然かもしれない。
例えば、最近話題の安保法案。これには当然70年前の第二次世界大戦が大きく関係している。
すると、そもそもなぜ第二次世界大戦は起こったのか、という当たり前な疑問が出てくる。もちろん、第二次だから第一次もあるわけで、ではその第一次のきっかけは、、、となる。
あることが起こったきっかけを探っていくと、結局それが歴史の勉強になる、というものだ。
学校では、最初に縄文時代があって、そのあと弥生時代があって、と習うが、当時の生活や文化が、現代と比較してあまりにも離れすぎていて、リアリティーがなく感じる。すると、それは学習のための学習にしかならずに、面白くなりようがない。
一方、歴史を遡って学習すると、歴史は確かに連続性のあるものだと気づく。なんといっても現代がスタートだから、リアリティーが感じやすい。
そして、学習のモチベーションをあげるのに、「なぜ」は大いに役立つ。
歴史を学んでみたいという方は、ぜひお試し頂きたい。
尚、地理、公民に関しても今は興味がある。
地理は、実際にその場所に行って、見たり聞いたりしたら、おぼえるというほどのものでない。つまり、「旅好き」は、ほとんど地理好きと同じと言って良く、自分は間違いなく旅好きだ。
公民は、自分が社会人になってから、つまりお金を稼ぐようになってから興味が出た。景気や雇用に密接に関係している政治の概念を学ぶことなので、当然興味も出てくる。
学習は、何を学ぶかではなく、どうやって学ぶか、そしてなぜ学ぶかでそのモチベーションが大きく変わる。
どうやって学ぶかを考えるのは、意外と面白いものだ。