小学生の頃のことを振り返ってみると、本当に不思議だったと思うことは多々あるが、その中でも一番不思議だったのは、女の子の呼び方だ。
女の子の呼び方の種類
小学生の頃、異性のクラスメイトのことは、どのように呼んでいただろうか。
例えばあなたが男性だった場合、女の子の名前が「A」という名前ならば、
- A(呼び捨て)
- Aさん
- Aちゃん
- A〜〜(アダ名)
- B(下の名前)
といったところだろうか。
しかし、自分のいた小学校では、どれも違った。
ではなんと呼ぶかと言うと
「Aっていう人」
と呼ぶのだ。
「っていう人」現象の原因
なぜこんな回りくどい、面倒な呼び方になるかおわかりだろうか。
この呼び方にどんな意味が含まれているかというと、
「自分はあなたとそんなに親しくないので、名前もちゃんと覚えていない」
という意思表示なのだ。
もちろん、クラスメイトなので、親しくないわけではない。
つまり、照れだ。
この呼び方は徹底していて、結構遠くにいる人を呼ぶ時でも
「Aっていうひとーーーー!!」
と大きな声で呼ぶ。
今考えたら、馬鹿らしいの一言だ。
しかし、小学生にとっては、周りでおこっていることが全ての世界だったので、疑うことも全く無かった。
呼び方の違いによる見られ方
尚、そんな中でも呼び捨てにしたり、アダ名で呼んだりした場合は、いろんな噂を立てられる。
これにも段階があり、
- Aさん→付き合っている
- Aちゃん→婚約している
- A(呼び捨て)→結婚している
- A〜〜(アダ名)→キスの経験がある
- B(下の名前)→愛人の関係
という、むちゃくちゃなステップがある。
照れもここまでくると、社会学のよい対象になりえるのではないだろうか。
ほかにも照れから来る不思議なことはたくさんあったと思うのだが、残念ながらあまり覚えていない。
異性間で席が隣になった時は、机を微妙に離す、なんてものもあった。
本当にくだらないが、小学生とはそういうものだろう。
微笑ましくもある。
中学時に感じた幸せ
中学は地元ではない中学に進学した。
その中学に進学したのは、地元の小学校からは自分のみだった。
そんな中で、中学の入学式当日からアダ名や呼び捨てで呼び合っているクラスメイトを見て、あの人たちは結婚している、あの人たちは愛人だ、なんて思いながらドキドキしたことをはっきり覚えている。
また、自分も勇気を持って、ある女の子をさん付けで呼んで、普通に対応してくれた時、なんともいえない幸せな気分になった。
さん付けで女の子を呼ぶことが出来るだけで幸せな気分になるなんて、おめでたい中学生だったのだな、と今なら思う。
簡単なリサーチの結果
ちなみに、大学くらいに行ってこの事を友人の何人かに話したところ、その中の何人かは、同じようなことが起こっていたと言っていた。
おおまかに言えば、その人達は田舎出身だった。
そして、自分も間違いなく田舎育ちだ。
田舎特有の現象なのだろうか、、、