音楽の世界では、譜面にタブレットを使う人が増えた。
譜面としてタブレットが紙より優れている点をいくるかあげると
①バックライトで暗くても読み易い
②何枚でも持参可能(重くない)
③多くの楽譜から検索一発で目的の譜面を探せる
④別売りの製品を使えば、足で譜面をめくれる
といったところだろうか。
ただ、上記を見て分かるように、これは譜面を使う人に限って言えることが多い。
どう多く見積もっても、世の中で譜面を使う人より使わない人のほうが多いので、上記がタブレットが広く普及した理由にはあてはまらないだろう。
タブレットが普及しているにも関わらず、タブレットを持っていない人、しかしネットやメールは多用する人という人が多く見られる(自分もそうだ)。
こういう人は
「タブレットにできることは、すべてコンピュータでできるが、コンピュータにできることでタブレットにできないことはまだ多い」
ということを言ったりするし、自分も同意見だ。
しかし、どうも普及している理由は別にあるようだ。
ネットやメールは多用する(またはしなければいけない)が、コンピュータには疎い、という人も結構多い。
そういう人にとってのタブレットは、まさに救世主らしい。
コンピュータは、OSがあり、ソフトウェアがあり、ファイルがあり、そのファイルが階層構造をなしていて、、、、といった感じで、この辺全体をつかんでないと、例えばエクセルファイルを開くといっても、ファイルから開いてもソフトから開いても同じ、といった言葉の意味が??になってしまう。このファイルの拡張子を変えてこっちのソフトで開こう、と言ったら、さらに???となる。
実は、コンピュータにある程度詳しい人間にとっては、その選択肢がたくさんあるおかげで、自分仕様で使える良さを味わえているという側面もあるのだが、詳しくない人間にとっては、正直そこはどうでも良いのだ。
タブレットは、基本的にアプリ(ソフト)ベースの操作だ。ファイル操作に至っては、わざとやりにくくしている。ホーム画面にファイルの一つもおけない仕様だ。
つまり、選択肢がせまい。
この「選択肢がせまい」ということが、コンピュータにさほど詳しくない人間にとっては良い。なぜなら迷う必要がないから。
実際に、なにかを選択して押すボタンの大きさも、選択肢が少ないがゆえに、物理的に大きい物が多く、結果的に見易さにつながっている。
また、画面上のボタンを押すと開く、という直感的な操作もやはり重要らしい。
コンピュータを多用する人間にとっては、タッチパネルはいささか手が疲れる。
賛否両論から考える「タッチスクリーンのパソコンは本当に便利なの?」 | ライフハッカー[日本版]
しかし、制作よりも閲覧の方が圧倒的に多いユーザーにとっては、この問題は大した問題ではなく、直感的に操作できるというメリットの方が上のようだ。
自分の周りの人で、ネットやメールを多用するがコンピュータを使いこなせてなくて困っている人が結構いたが、こういった人にタブレットをすすめて、見事タブレットを使いこなすようになった確率は100%!!
上記に該当すると思う方は、ぜひタブレットを手にとってみてはいかがだろうか。