久しぶりに実家に帰った時、町内会という言葉を聞いた。
事の経緯は、以下。
町内会入会の案内を断られる
最近、実家(一戸建て)の近くに新しく若い人が引っ越してきた。
一人暮らしだという。
その地区の人は全員入会しているという町内会への入会を促したところ、拒否されたという。
聞いたところによると、まず疑われたようで町内会だという証明をみせろと言われる。
そんなものは無いので、信じてもらうしかない、といっても信じてもらえなかったらしく、結局入会はしなかったということだ。
担当した人は怒るやら情けなくなるやらで大変だったようだ。
町内会の説明が理解しにくい
そもそも、町内会とはなんだろうか。
町内会(ちょうないかい)は、日本の集落又は都市の一部分(町)において、その住民等によって組織される親睦、共通の利益の促進、地域自治のための任意団体・地縁団体とその集会・会合である。
こういうことらしい。
何度呼んでも、いまいち理解の出来無い説明だ。
まず、親睦は強制的に深めるものではない。大人にもなれば、仲良くなれる人とそうでない人がいるのは当たり前だ。
共通の利益の促進というのもよくわらない。
共通の利益とはだれが決めるのか。
例えば民主主義らしく、町内会の会議で決め、最終決定を多数決に委ねる、ということならば、その町内会に参加しないかわりにその利益も享受しないという選択肢もあってよいはずだ。
町内会は強制ではないらしいが、空気の力で、半強制のようになっているところも多いと聞く。
一方、郵便局員や宅配業者の恰好をして人を騙すような事件もあり、こういう事件があると「本人の証明を確認しないと、迂闊に取り合わない方が良い」なんていうこともある。
この時代に町内会は??
昔は、その集落全員が知り合いで、いろんなことを共有するのも楽だったのかもしれない。
証明なんかなくたって、顔で判断がつく時代や場所もあっただろう。
しかし、交通も発達し、情報もスムーズに行き交うようになって今時代に、自分の証明すらできないひとが突然訪問してきて、町内会に入会して、会費を払え、と言われたら疑う方がよっぽど自然だ。
周りがそうしているから、というのは新参者にはわからない。
それとも、新参者はくるな、ということだろうか。
それは、まったくもって健全でない。
町内会への入会は、本当の意味で選択制にすべきだ。
また、町内会員であることの証明をなにかしらで作り、あやしいものでないことを証明して入会をすすめるのは、この時代においては当たり前のことではないだろうか。