日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

女性差別はだめだが、批判の仕方も考えようだ

2015年、国際経済フォーラムによるジェンダー・ギャップ・インデックス(男女格差指数)で、日本は145カ国中101位だ。
 
これは納得のいく順位だと感じる。
企業の重役はいまだに男性が多い。
政治家も、昔よりは女性が増えたとはいえ、やはり男性が圧倒的だ(女性比率が11.6%)。
 
これには、出産が大きく絡んでいるが、その出産と仕事のバランスを社会としてどうサポートするかを決めるのも政治家で、現時点では政治家に男性が多いので、実行が後手後手になっている印象を受ける。

 

世の中の約半分は女性だ。
しかし、日本だけでも1億人以上いる人を、性別と基軸にたった二つに分ける、というやり方は、どうみても強引だ。
 
人はみな違う。
違うから、補いあい、協力しあう必要がある。
その違いを様々な角度から見た時に、その一つとして性別があるだけだ。
 
だから、男女は平等でない。
男同士だって女同士だって平等ではない。
従って、いかに公平にすべきかを考えなくてはいけない。
 
ここが重要で、基本的には平等ではないから公平を目指すという視点が抜けると、差別批判の中に?をみつけることができる。
この記事を見てみよう。
※ちなみに、これは韓国の話だが、どれも日本でよく聞く話だ
 

きれいな女性がお酌してくれる酒を飲みたい

 
きれいな女性がお酌してくれる酒を飲みたい、という言葉に対する意見が述べられている。
しかし、逆にハンサムな男性に女性があつまり、お酌をする光景が「差別」として語られることはあまりない。
 

女性は美しくないといけない

 
女性は美しくないといけない、という項目にも、化粧の強要に対する批判が書いてあるが、ここ日本においては、仕事中の身だしなみは、ある程度強要される。
その内容が社会全体として良いかどうかはさておき、少なくともその組織内ではそれに従ってください、というのは当然だ。
美しいという言葉は、なにも女性の女性的な部分に対してだけでなく、性別を乗り越えた意味での美しさのことだろう。

 

ほっとけ。そんな仕事は女がするものだ

 
これは論外。これは全然ダメだ。
 

自分より稼ぐ女性は嫌だ

 
この言葉に対する批判もよく聞く。
しかし、逆に自分より稼ぎが多い男性でないと嫌だ、という女性の意見も同じくらいよく聞く。
 

太った女性はダイエットのためにタバコを吸う

 
「女性」という言葉をとれば男女問わず当てはまるので、女性だけを批判するのは公平と言えないのでダメだろう。
 

女性は会社の花だ

 
褒め言葉にしか聞こえないのだが、何か不快なのだろうか。
一般的には、男性よりは女性の方が華々しいからだと思うのだが、これに対して怒るのは、むしろ「花」になりたい男性ではないのだろうか。
 

女でもないのになぜ運転できない?

 
統計上男性と女性のどちらが運転に長けているかというのはデータであるのかもしれないが、それは単なるデータであって、実際には各々の運転技術が全てだ。
運転の下手な男性も運転の上手な女性も大勢いる。
 
 
 
男女の格差はなくす方向に持っていくべきだ。
しかし、そのための批判が的を得ていないようだと、むしろ格差是正が遅れることもあることも意識しないといけない。

 

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