日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

成人の定め方

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この結果をみて、少しだけ驚いたのと、少し残念だった。
 
選挙権の年齢引き下げに対しての賛成意見に比べると、明らかに否定的な意見が多い。
そして、理由は、引き下げたところで大人の自覚を持てない、経済的に自立していない人が多い、というもの。
 
これは、理由になっているようで、なっていないと思う。
 

現行20歳成人はどうなのか?

 
現在では、成人は20歳だ。
成人は読んで字の如く、「人に成る」こと。
逆に言えば、19歳までは半人前という意味でもある。
 
しかし、今回の意識調査の理由にあがった、大人の自覚や経済的な自立というものを考えると、20歳でも正直全く成人とはいえないのではないだろうか。
 
大人の自覚という言葉は若干抽象的かつ本人の意識次第なので線引のしようがないが、これに対し経済的自立に関しては、こんな調査結果がある。
 
これによると、2015年、大学生の親からの仕送り額は、1ヶ月で71440円。
 
経済的に自立しているということは、生活費はもちろん、学費も自分で捻出する必要があるが、学費に関しては入学時に未成人ということも考慮し、学費は経済的自立の指標から外したとしても、つまり学費以外の費用(殆どは生活費だろうが)を親の仕送りにまったく頼っていないという人は殆どいない。
 
大学にいかない人はどうだろうか。
すぐに就職した場合は、これで経済的自立を果たす人も多いだろう。
高校卒業してすぐに就職すると、これが18歳か19歳ということになる。
やはり、現行の成人20歳とはずれている。
 
大卒で就職すると22歳、これも現行20歳とはずれている。
 
つまり、現行の成人年齢ですら、経済的自立の条件は既にあてはまらない。
 

ロジックが逆なのでは?

 
成人式をむかえたから、1人前になるのではない。
1人前になるきっかけに「成人」を利用するだけではないだろうか。
 
だとすれば、自分の意見としては、18歳成人で良いと思う。
本当は高校も義務教育ではないが、それは百歩譲ったとしても、少なくとも大学は、親から仕送りをもらっていかされるものではない。
そういった人は、すぐに働いて、自立するべきだ。
そして、大学に行きたい人は、自己責任で、自分で稼いで大学に行くべきだ。
現実的に費用捻出は難しいと思うが、それを仕送りに頼るのが良いとも思わないし、費用をサポートしてくれるシステムも現時点で存在している。
 
要するに、18歳で成人とすることによって、ここからは自己責任で人生を設計する、という意識を持たせる必要があると思う。
そうすれば、遊ぶのが当たり前の大学生は淘汰されるし、そんな空気の大学が減れば、税金によって一部負担されている大学運営費用も軽減される。
 
繰り返すが、成人したから一人前になるのではない。
一人前にさせるために、成人させるのだ。