日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

なぜ18歳で酒を飲んではいけないのか

有名アーティストが、未成年飲酒で活動自粛、というニュースを聞いたから、ではないのだが、正直この国の飲酒制限は、本当に意味をなしていないと感じる。
 

日本の飲酒制限、成人年齢の理由

 
そもそも、なぜ20歳からなのか。
それは、成人が20歳だから、という人もいるが、それならばなぜ20歳が成人年齢なのか、と問いたい。
 
当然ながら、人は20歳になったその日に突然責任能力が自己の中から湧き上がってくるわけではない。
 
おおよそ責任がとれるだろう年齢が20歳「くらい」で、個人差はあるもののどこかに明確な線引をしなくてはいけないので、では20歳、ということだ。

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この表を見て分かる通り、各国の成人年齢が揃っているわけではない。
 
日本が20歳に定めた理由は、当時の欧米諸国の成人年齢が21歳〜25歳くらいに制定されていたのに対し、日本の当時の平均寿命が若干短かったので20歳にした、というもので、いやはやなんとも適当な決め方だと思わざるをえない。
 
先進国を中心に、世界の衛生面の改善、医療の進歩により平均寿命が上がったので、今では欧米諸国の成人年齢は下がったが、日本はそのまま。
寿命では世界一の国になったのに、だ。
 

法律は破るためにあるわけではないが、、

 
それでも、とくに問題がないのならば別によい。
しかし、成人が20歳としたって、高校卒業が18歳なので、実質そこで成人したという感覚が自然に生まれることは避けられない
結果、大学や専門学校、就職先では歓迎飲み会という名の下飲酒が行われる。
 
法律の制定の仕方が悪いとしか思えない。
選挙権も18歳、結婚可能年齢も18歳なのに、18歳が子どもと言われても、納得いくわけがない。
 
大人でないものに、国の行末を担う政治家を選ぼうと訴え、結婚相手を決めて責任を負わせているというのは、違和感たっぷりだ。
 
法律はもちろん守るべきだ。
しかし、法律自体がこの時代に合っていなかったら改正していかないと、法を犯すことに対する抵抗が薄れてしまう。
 
原付の30キロ制限や2段階右折、広々とした田舎道の40キロ制限などと同じように、破るのが当たり前になってしまっている法律は、早々と改正してもらいたい。
 
ちなみに、成人ではなく飲酒年齢制限となると、アメリカだけは意外にも21歳で高いのだが、それ以外の先進国は16歳から19歳だ。
 
 
アメリカは、飲酒年齢制限よりも銃購入年齢の方が3歳も低い18歳という、なんともわけの分からない法律となっているが、もちろんこれもアメリカでは長いあいだ議論が繰り返されている。