表題の通りだが、今回は視点が二つ。
自分の二十歳の頃という視点
今でもそうなのだが、暦上にあるイベントには至極疎い。
二十歳ということで考えるとやはり成人式なのだが、自分は成人式に参加していない。
参加しなかった理由は、
- 中学から地元ではない中学に行ったので、二十歳になって再会したときの「久しぶり」感がおそらく無いと予想していた
- 当時、実家から離れ一人暮らしをしていて、規制するお金がなかった。
- 当時していたアルバイトは、当日働くと、成人祝いということで金一封をもらえた。
といった理由があるが、一番しっくりくるのは、その式自体を重要視していなかった、ということなのだろう。
祝日等の存在意義
しかし、今になって思うのは、参加しておけば良かった、とまでは思わないが、参加していたら、より思い出しやすかっただろう、ということだ。
祝日自体には、正直大した意味はないのだと思うが、その日にある意味を持たせることによって、あらためてそれに関して考えるきっかけを作ることになる。
暦ではないが、交通安全運動強化週間、なんてものがあるのもそのためだろう。
でなかったら、その期間以外は交通安全を気にしなくてよい、ということになってしまうが、そんなわけはない。
なにはともあれ、二十歳のころ描いた自分に近づいているかどうかといえば、「悪くない」といったところだ。
二十歳のころ、という本
そして、もう一つの視点は、「二十歳のころ」という本に関して。
以前、同じ著者の「青春漂流」という本を紹介したが、この本はそれの続きのようなものだ。
ゼミの学生が、自分らで決めた人にインタビューをしにいく。
テーマは、二十歳の頃なにをしていたか。
インタビュー相手は誰でもよく、著名人もいれば、AV監督なんかもいるし、自分の親というケースも有る。
いろいろな二十歳を垣間見ることができ、非常に面白い。
今現在、二十歳くらいの人は勿論、そうでない人にとってもおすすめだ。
かなり分厚い本だが、インタビュー相手1人ずつで完結しているので、興味がある人から少しずつ読んでいけば、さほど読みにくくない。
さらに、以前自分の中学にあった特別授業のこと(下にリンクあり)を書いたが、方向性がその授業に似ている。
自分たちの選んだ相手に、自分たちでアポをとり、自分たちでインタビューをして、それをまとめる。最後には、こういった本としてアウトプットだ。
ぜひこういった授業は、小学校から大学までその機関に関係なく増やしてほしい。
問題を解くことよりも、問題をつくることのほうが、世の中には必要だと思う。