ヒト・モノ・カネをどう動かすか。
それに現代ではまちがいなく「情報」が追加される。
インターネットの普及で、行き交う情報量が爆発的に増えたので、情報の取捨選択はそれに応じて難しくなる。
情報の入手手段は大きく新聞、テレビ、そしてネットだろう。
改めて各々の特徴をみていきたい。
新聞
もっとも歴史のあるメディア。
それだけあって、事実を報道するという面では最も正確(なはず??)。
事実報道とは別に、各新聞社の主張も社会に向けて打ち出しているが、若干偏りが酷い新聞社(?)もある。
情報量としては、紙面の制約があるので、中程度と見て良い。
情報スピードは、印刷する手間等も考えたら遅い。
テレビ
少なくとも現代では、もっとも影響力のあるメディアと言っても良い。
事実報道という面でも、影響力の大きさゆえに高いレベルのチェックが施されている(はず?)。
情報量に至っては、時間的制約が厳しくあるので、比較的低いと見て良い。
情報スピードは、中程度。
ネット
もっとも先進的なメディア。
事実報道という面では玉石混交。
なんといっても、チェック機構がないと言っても過言ではないので、当然デマ、嘘の類はわんさかある。
発信側が特定されていないので、主張に関しても、勝手にネット民が主張をしているだけ、という状況。
情報量は無制限。紙面にも時間にも制約されない。
情報スピードも早い。
各メディアの特徴
各メディアを、項目毎に比較すると、
・情報の正確さ
新聞>テレビ>ネット
・情報量
ネット>新聞>テレビ
・情報スピード
ネット>テレビ>新聞
といったところだろうか。
実際に情報を得るときには、正確さも量もスピードも求めたいものだ。
従って、ネットで情報をつかみ、それをテレビ、新聞で補うというところだろうか。
しかし、ネットとそれ以外は、もう少し深い所が違う。
メディアと金、権力
上述したように、ネットというのはほとんどの人が発信者になれる。
新聞やテレビは、限られた人しか発信者になりえない。
それに加え、厳しいチェックが入る。
こうすることによって、質の高い情報提供が可能になり、決して小さくないお金が動く。
ネットはその点発信者にお金が動くことが少ない。
もちろんネットでも大きなお金が動くことは多い。
しかし、それはネット全体からすれば微量で、殆ど無料といって差し支えない。
お金というのは面倒なもので、これが大きく動けば動くほど、ときには筋違いなことすら起こってしまう。
新聞、テレビはスポンサーには逆らえない。
それも、お金を出す方ともらう方の関係からすると仕方がない。
すると、スポンサーにとって不利、無利益、不都合な情報は当然隠すこととなる。
また、有利、有益、都合の良いような印象操作をすることも可能となる。
新聞やテレビから得る情報というのは、こういった圧力をくぐり抜けてきているものだという認識も必要だ。
ネットの情報というのは、何度も書くが、発信者にも内容にも殆ど制約がないので、たしかにデマや嘘も多い。
しかし、新聞やテレビの情報が正しいかというと、そう簡単でもない。
プロパカンダによって世論を操作し、国家自体が破滅に向かったという事件は、日本も例外でなく、多くの国が経験していることだ。
◆
情報力は、個人レベルでも国家レベルでも、これから間違いなく重要なパワーになる。
個人である自分たちは、その情報を「どのように」得るかということをしっかり考えないと、足元を掬われるかもしれない。
自分で目で見たものしか信じない、とも言えないし、そうなると新聞、テレビ、ネットを使うしかない。
各々の良い点、悪い点をしっかりと認識して、疑いながら情報の取捨選択を行うことが何よりも大切だろう。