随分昔の本ですが、ブログで誰かが紹介していて、結構有名な本らしいので、ミーハーな私は早速購入しました。
今日、というか1時間前くらいから読み始めたのですが、これはもういきなり面白いですね。
有名な本なので、面白いのは予想通りなのかもしれませんが、特に私にとっては面白いと感じます。
なぜなら、私の文章の欠点を見透かしたような内容になっているからです。
序章は英国、チャーチルのメモの引用から始まりますが、
思い切って、短い、パッと意味の通じる言い方を使え。くだけすぎた言い方でもかまわない。
とあります。
私のような人間は、これを読んだだけでも反省してしまいます。
この本のタイトルには、「理科系の〜」とあります。
つまり、文学作品や詩、句などを書くことには触れていません(というか、触れない、と書いていました。まだ読み始めてすぐなので、、)。
事実と意見を確実に相手に伝えるための作文技術を説いた本のようです。
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日常では使わない難しい用語を文章内で使う場合、それを使う理由は何でしょうか。
真っ先に考えつくのは、その方が文章が長くなりすぎることを防ぎスッキリさせる、というもの。
例えば「温床」という用語について。
・パチンコ店の近くに消費者金融のATMがあると、お金の管理がずさんな人がそれを利用し、借金で首が回らなくなって、破産しやすくなってしまう。
これを「温床」を使えば、
・パチンコ店の近くに消費者金融のATMがあることが、お金の管理がずさんな人が破産する温床になっている。
と、幾分スッキリした文章になります。
(少し意味が違うじゃないか、と思うかもしれませんが、許してください・・・)
難しい用語がなぜ「難しい」のかといえば、その用語一つに含まれる意味が複雑だからであって、つまり複雑な内容を1用語で表わせるのであれば、文章が短くできるのは当然です。
しかし、短ければ短いほど良いかといえば、そこは用語の難しさと天秤にかけなくてはいけませんよね。
文章がスッキリしているけれども、用語が難しすぎたら、かえって読みにくくなります。
これは、どういった読者を想定しているのかにもよります。
不特定多数の方に読んでもらいたいブログを書きたかったら、日常会話レベルの用語を駆使して文章をスッキリさせる方法を考えなくてはいけませんね。
自分で書くのも変ですが、私の文章は「堅い割に長い」という悪いとこ取りに陥っていることが多い。
反省します、、、