当ブログでは、探偵ナイトスクープネタを結構扱ってきました。
この番組は私の最も好きなテレビ番組の一つで、笑いあり、感動あり、発見ありです。
全部見てきたわけではありませんが、局長が上岡龍太郎さんのときから見ています。
ちなみに、過去の放送で最も面白かったのは、四つ葉のクローバーを簡単に発見できる女の子を紹介した放送。
普段なかなか見つけることができない四つ葉のクローバーを、その子はいとも簡単に見つけることが出来るのですが、なにやらクローバーの声が聞こえるらしいです。
そこだけ聞くと怪しさ満点ですが、実際に次々と発見していく様子を見ると、唸ってしまいます。
いまだに解明されていないそうですね。
冒頭から話がそれましたが、先日録画した探偵ナイトスクープで、とても残念な放送がありました。
それは、冒頭に貼ったリンク、2つ目『従姉妹の息子をジャングルジムに登らせたい!』です。
簡単にいえば、小学生2年になる男の子がいまだジャングルジムに登ることができないので、登れるようにしたい、という親族からの依賴です。
その親族は女性比率が高く、それだけに男の子には男らしさや、やんちゃさを期待していたようですが、そんななか親族の1人から発せられた言葉が
「がっかりです」
でした。
演出上ここでは笑いを誘うようになっていて、実際にそこでも笑いが起きていましたが、正直全然笑えませんでした。
大人が集まって、罪もないこどもを「がっかり」な存在だと発言して、なぜ笑えるのでしょうか。
探偵ナイトスクープは全国区の高視聴率番組です。さらに、違法ではあるもののその動画はネット上でも出回ります。
つまり、小学2年生の男の子も、この映像を確実に目にするわけです。
しかも、何度も目にすることになるでしょう。
(ちなみに、その発言があった場所には子供はいませんでした)
精神的にも大人になってくれば、軽く受け流す事ができるのかもしれませんが、小学生くらいで身内に「がっかり」な存在だと言われた男の子の気持ちはどんなものでしょうか。
小学2年生の男の子がジャングルジムに登れないのは、たしかに運動神経という意味では低いのかもしれません。
親族の誰かもそこで言っていましたが、せめて周りの子と同じことができるくらいにはなってほしい、と願うこともわかります。
だから、ジャングルジムに登れるように親族で協力することはちっとも悪くないと思います。
実際に、子供自身もジャングルジムに登れるようになりたい、という願いはあるわけです。
しかし、ジャングルジムに登れないこと自体は、決して悪いことではありません。
もっといえば、ジャングルジムに登れないくらい、大したことではありませんし、生きていけます。
子供の能力の低さにがっかりするような心を持っている大人の方が、ジャングルジムに登れないことよりも、よほど問題です。
さらに、上にも書いたとおり、これは笑いのネタに含まれるような演出だったので、それを男の子が目にして落ち込んでも、そんなことで落ち込む自分の方が変だ、と考えちゃうことだってありえます。
この子供は芸人ではありませんよ。いじられても笑いが起きれば良い、とはなりません。子供の気持ちを少しでも想像すればわかります。
大好きな番組なので、こういったことは本当に残念です。
番組最後に、顧問のキダタローさんがこのことに言及していました。
柔らかい言い方でしたが、同じ疑問を抱いたように感じました。
こういったことは二度と繰り返してほしくない、と思います。