今週のお題「理想の老後」
久しぶりにお題に乗っかってみようと思います。
私は以前海外に住んでいたことがあります。
どこの国かはちょっとした訳があって書けないんですけど、とても広くて住みやすい気候の、有名な国です。
日本に帰る前の半年くらい、国中をドライブするという長い旅に出ました。
とにかく広大な国なので、やたらと時間がかかりました。
ドライブの途中で、キャラバンを引っ張っている車をたくさん見ました。
いろんな大きさや形のキャラバンがあるんですよね。
車より背が低いキャラバンがあって、中に入っても天井低くて使いにくそう、と思ったら、それは止まったときに高さを変えられるというスグレモノでした。
家の屋根みたいに上の先っちょがとんがったやつもありましたね。
私たちが旅をした車は、普通の乗用車で、寝る時はその辺に車をとめて、テントで寝ます。
土地なんていっぱいあるから、テントの場所に迷うことはありません。
旅の途中のある日、テントを建てていると、キャラバンを牽引している車が近くにやってきました。
車から降りてきたのは、65歳くらいの夫婦。
笑顔が素敵で、フレンドリーに話しかけてきてくれたので、それからアウトドア用のテーブルを囲んで一緒にお酒を飲んだり話したり。
それまでにキャラバンは何度も見かけましたが、中は見たことはなかったので、キャラバンの中を見せてくれない?とお願いしたところ、もちろん、といって快く案内してくれました。
それはそれは魅力的な車内でした。
決して広くはないけれど、日々生活するのに最低限のものは一通りそろっています。
電気、水道、トイレもありました。
ご夫婦は、そのキャラバンを使って、かれこれ3年くらいドライブを続けているそうです。
お子さんがいらっしゃるようですが、もう親の手から離れて生活しているので、時間はたくさんあるそうです。
もうね、最高じゃないですか!
自他共に認める落ち着きのない私にとって、これほど理想の老後はありません。
私たちのドライブも、広い国を一周しよう、という旅だったので、特に急ぐこともなく、目的地があるわけでもなく、なんとなく走って、疲れたら休んで、なんなら時には一日中同じ場所でぼーーーーっとして、といった旅でした。
普通の乗用車でもそういう旅はできるでしょうけど、老後に毎日テントはきつそう。
それに老後の方が時間はたっぷり。
憧れますねー。
いや、憧れてるだけじゃなくて、本当に考えてるんですよね。
嫁さんにもそのこと話してるし。
できたらよいなー