日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

大学を改革してほしい

NewsBAR橋下 ゲスト:出口治明(立命館アジア太平洋大・学長) | 【ABEMA】テレビ&ビデオエンターテインメント

 

私もとりあえず国立大学卒なので、刺さる話でした。

 

私が大学生の頃の話を一つ。

 

私がその日受ける講義は、300人くらい入る講義室でした。

 

その講義担当の講師は講義前に出席を取るタイプの人で(出席を取らない講師も結構います)、五十音順に学生の名前を呼びます。

呼ばれた生徒は「はい」と答える、という昔ながらのやり方ですね。

 

300人くらい入る講義室があてがわれているのは、その日出席するはずの学生が200人以上いるいるからです。

 

講師は、200人以上の学生の名前を順に呼び、学生が返事します。

出席を取り終えて講義が始まりました。

 

正確にはわかりませんが、名前を呼ばれて返事をしなかったのは、10人くらいではなかったかと。

つまり、190人くらいは出席している、、、はずです。

 

で、私はその講義室を見渡しました。

 

どう考えても10人くらいしかいない・・・

 

190人の返事があるのに、参加生徒は10人。

なぜか。

そうです、代返です。

 

知り合いに頼んで、返事をしてあげることによって出席したことにする、というやつですね。

 

驚きなのは、どうみても返事の数と参加学生数に大きな差があるのに、何事もなかったように講義を始めたことです。

 

少なくともその講師にとっては、本当に学生が参加しているかどうか、なんてどうでも良かったんでしょう。

 

出席をとるものだからとる。

返事をしたら(たとえそこに学生がいなくても)出席。

出席を取り終わったら講義をする。

 

講師の方も学生の方もどうかしています。

なんじゃこりゃ、ですよ。

 

 

小中高と違って、大学は学生にあまり干渉しません。

ちゃんと学校に行きない。

講義をちゃんと聞きなさい。

そんなことはほとんど言われません。

その結果成績が落ちても、単位を落としても、あなたのせいですよ、ということです。

 

学生はそれでよい。

自分の責任だ、と思っているべきです。

実際に社会はそうなっています。

 

一方大学側も、それを言ってよいのか。

私はそうではなく、大学側は大学なりに、学生を駆り立てるものはなにか、を探求する使命を負っていると思います。

 

ほとんどの大学生は若い。

これからの日本を支えていく人材です。

 

未来に向けて一歩を踏み出す学生の後押しはしても、やる気、ワクワク感を削ぐようなことはしてはいけません。

学費ももらっているし、国からのお金も出ています。

そのお金は、人材育成のためにあるお金であって、学生がいないのに返事があったから出席とする、なんてことをしている講師の時間給に充てるものではないはずです。

 

大学の既定路線、つまり講義をちゃんと受けて、論文や研究をして卒業して就職する、という道に魅力を全然感じない人は、4年間バイトを続け合コンに行って終わるか、その時期にしかできない何かを見つけ没頭します。

 

後者は、ほっといても大丈夫。

ただ、前者は少しくらい大学側はサポートし、より生産的な人材を育成するくらいの試みはほしいと思います。

 

わたし個人の経験ですが、大学にそんな雰囲気は全然感じませんでした。

ただただ自由。なにをやっても良い4年間。それだけ。

 

冒頭の動画でもお二人が言っている通り、大学の数も多すぎるし、講師の評価の仕方もあまい。

 

これからの未来を見据えた大学改革を望みます。