八街市の小学生死傷事故から考える 飲酒運転防止装置はなぜ実用化できないか(安藤眞) - 個人 - Yahoo!ニュース
本当に痛ましい事故です。
小学生の娘を持つ私としては、言葉もありません。
飲酒運転も含めた交通事故件数は減ってきてはいるものの、未だに年間3000人弱の死亡者数、約5万人の重傷者数を考えると、その対策は急務です。
事故件数で言えば2分に1回の割合で起こっているそうです。
記事にあるように、厳罰化によって飲酒運転による事故は明らかに減りました。
平成11年と平成18年に、それぞれ東名高速飲酒運転事故、福岡海の中道大橋飲酒運転事故がありました。
そのタイミングで、グラフの傾きがきつくなっています。
車と酒がある以上、飲酒運転を完全に撲滅することは難しいでしょう。
殺人事件ですら0件にできないのですから、現実的に無理です。
だから、できるだけ減らす努力をする必要があるのです。
記事では、アルコール依存症の人による飲酒運転とその事故をどうやって防ぐか、ということを書いてあります。
その上で、車載アルコール検知器は効果が薄い、と書いていますね。
車載アルコール検知器の搭載にどれくらいのコストがかかるのか、ということを知りたいのですが、私はこれによって減らせる可能性があるのならば義務化すべきだと思いますよ。
本当に悪質な人は、検知器を回避する方法を使うでしょう。
それは意外に簡単にできるかもしれない。
でも、こういう技術はイタチの追いかけっこです。
なにもやらないよりは随分良い。
繰り返しますが、コストによっては、というところではあります。
メーカーとしても「飲酒運転防止装置です」と掲げて販売する以上、抜け穴があったら訴訟問題に発展しますから、100%防止できないものを販売するわけにはいかないのです。
これも、私は意見が違います。
100%防止できるものなんてあるのでしょうか?
現在の車はエアバッグが搭載されていますが、それでも運転手が事故で亡くなることはあります。あくまで軽減するものですが、これによって多くの命が助かったのは事実。100%防いでいるわけではありません。
衝突被害軽減ブレーキの搭載には大賛成です。
オートライトと同じように義務化すべきでしょう。
交通事故は、この対策さえすればバッチリ、という伝家の宝刀があるわけではありません。
厳罰化の時だって、厳罰化で飲酒運転は減らない、と言っていた評論家や世間の声はたくさんありましたが、実際に効果は出ました。
国家ができることは法整備。
自動車メーカーができることは、安全装置の開発。
そして私たちができることは、走る凶器に乗っているのだという意識をしっかり持つこと。
誰かに頼るのではなく、全員で減らす努力をしていきましょう。