お辞儀ハンコって、少し前に結構話題になりましたよね。
このマナーを強要している人って、そんな話題をどういう気持で見てるんでしょうかね。
以前も一度書きましたが、私なりの勝手な推測を。
多分お辞儀ハンコは、シャレから始まったんじゃないかと思います。
「ハンコをちょっと傾けて押したら、お辞儀してるみたいじゃね?」
みたいな。
なるほど、そりゃ面白い、となって数名が真似しだした。
それからマナーに変化をしたのでは、と思います。
マナー全般そうですが、相手を思いやる気持ちが最重要なのに、その行為そのものが重要視されがちです。
手段の目的化というやつ。
傾いていないハンコが押されている書類をもらって、「お辞儀していない、不快だ」と思う人なんて、本当にいるんでしょうか?
それは、そのマナーを守っていないことに対する不快感であって、真っ直ぐなハンコそのものに対する不快感ではないのでは?
むしろ、このマナーを知らない人が、傾いているハンコをみて「ハンコくらい真っ直ぐ押せよー」と不快に思う人の方が多そうですけどね。
少なくとも私は、ハンコを押すという行為自体が面倒、不快なので、お辞儀ハンコのマナーなんてどうでも良いことこの上ないです。
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マナーの中には、美しいマナー、守るべきマナーもあると私は思います。
食べる時の姿勢や挨拶など、行為自体の合理性はあまりありません。
(食べる姿勢はどうであっても食べることに問題はないし、挨拶なんて一切しなくても困ることはありません)
でも私は守るべきマナーだと思います。
一方、お辞儀ハンコのようなくだらないマナーがあると、マナーという括りで「どうでもよい」と見られがちです。
だからこそ、くだらないマナーはすぐに排除した方が良い。
マナーだって、時代に合わせてアップデートしていかないと。
その第一歩は、不要なマナーを強要しないことからだと思います。