AI自動作曲もできる初心者向けDAW、Music Maker 2022 Premiumが発売。機能もテンコ盛
AIは、現代人からすると魔法のようなツールですが、近い将来には当たり前の技術になってるんでしょうね。
テクノロジー好きの私にとってはワクワク感満載です。
音楽業界でも、AIは無視できません。
随分前からミックスやマスタリングなどのエンジニア的な作業はAIでできるようになっています。
現時点では、AIのみで完結は難しいものの、AIである程度のところまでやって、最後は人の耳でチェック、という使い方で作業時間を大幅に短縮できます。
そして、作曲もAIでできるようになりました。
すごい時代です。
ただ、私は作曲という行為が将来的にすべてAIに変わることはない、と断言します。
AIで作られる曲と、人が作る曲が混在する状態が長く続く、という予想です。
なぜそう思うのか。
それは、作曲するという行為そのものを求めている人がかならずいるからです。
例えば単純作業や掃除など、どうしてもやらなくてはいけないもののなかで、できればやりたくないものやできないことってありますよね。
そういうものはどんどんAIに変わっていくでしょう。
きれいな空間はみんな好きですが、掃除が好きかと言えば、面倒と思う人も多いし、忙しくて時間がない、という人もいます。
そういう場合AIは最高です。
一方作曲はどうでしょう。
作曲をしたいけど、作曲は面倒。
この時点で矛盾してますね。
作曲にはある程度の音楽理論や知識が必要です。
作曲に興味はあるものの、理論や知識の壁が厚くてなかなかうまくいかない。
そういう人にサポート的な意味でAIが活躍するのは良いでしょう。
しかし、じゃあ全部、もしくはほとんどの部分をAIにやってもらう、となったら、そもそも作曲をしたい、という願望を叶えられていないでしょう。
魚釣りを例にとります。
魚釣りって、それで生計を立てている人をのぞけば、不必要です。
釣らなくたって、鮮魚店で売ってます。
それでもわざわざ釣りに行く人は大勢います。
それは、魚を釣るという行為そのものが好きなのです。
同じ魚でも、鮮魚店で買ってきたものと自分で釣ったものでは意義が違うのです。
作曲も同じです。
手間も時間もかかるけど、自分で作る、ということを求めている人が大勢います。
鮮魚店で魚を買うような利便性を求めて作曲しているわけではありません。
ちなみに、作曲のなかにもAIで果たせるものはちゃんとあります。
企業の社歌やCMソングを作りたい、という企業にとっては、AIによる作曲は強力なツールになるでしょう。
企業は、作曲したいのではなく、曲がほしいだけですから、利便性追求で良い。
音楽は芸術分野。
AIともうまく付き合っていきたいですね。