親族間で、ちょっとした話し合いがありました。
参加者は私たち夫婦、義理の両親、義理の妹夫妻、妻の叔父夫妻、妻のいとこ、という顔ぶれ。
話し合いが目的で集うのは初めてだと思います。
話し合いの内容は、事情があって割愛。
各々の人間関係は特に問題なく、良好と言ってよいでしょう。
ところで、妻の叔父がこのように発言
「母は(つまり妻の祖母にあたる)、みんなで仲良くすることを最期まで望んでいた」
まあシンプルな願いですが、実際に親族間の関係を良好に保つのって結構難しいと思います。
みんな大人で、各々の事情もいろいろだから、衝突する要因はいっぱいある。
私たちの親族が、それでも十分に良好なのは、仲良くしすぎない、ということを心がけているからだと思います。
言葉遊びみたいですが、仲良くしすぎないのが、仲良くすることにつながるのです。
で、実際に仲良くするって何を指すのか。
それは、頻繁に会わないこと。
用もないのに、仲良くするという目的で会う頻度を高めても、多分うまくいきません。
ちょっと冷めた言い方ですけど、仲良くするというのはつまり、仲悪くなることを避ける、ということだと思います。
会わなければ、仲悪くもなりません。
現代であれば、必要な連絡事項はSNSを通じて可能です。
ご挨拶は盆と正月くらい。
逆に会うことを当たり前にすると、そのために日程調整をし、不参加のひとに対する不満が募り、となるのが目に見えています。
私は、良好な関係を保つための距離を、「適切な距離感」と呼んでいます。
恋人同士でも、夫婦でも兄弟でも友人でもバンドメンバーでも、適切な距離感を見極めるのが大切だと思います。
学校や職場では、距離感を強要されるから、人間関係の問題が解消されないのです。
ちなみに、大学では適切な距離を自分でコントロールしやすいので、大学で人間関係に悩む人は少ない。
もし人間関係で悩んでいて、それが距離感をコントロールできるものならば、ぜひ距離を調節(多くのケースでは近すぎるので、離す方向)することを試してみてください。