生年月日をパスワードにするよう指定 子育て支援サイトが話題 パスに認証以外の役割があった - ITmedia NEWS
世間では、生年月日をパスワードに設定してはいけない、とまで言われているし、実際に禁止されているアカウントもあるくらいです。
それなのに、なぜこういうことになるのか。
勝手な私の想像でしかありませんが、意思決定プロセスに問題があるのだと思います。
この決定に関わった人すべてが、「パスワードは生年月日でよくね?」と思ったとは到底考えられません。
もしそうなら、関わった人間が少なすぎるか、著しく偏りがあるかのどちらかです。
で、「パスワードが生年月日なのはまずいでしょー」と思った人がいたとして、それを意見する空気があったかどうか、というところです。
私の肌感覚では、関わった人間で多数決をとれば、「パスワードが生年月日なのはまずい」が多数になると予測します。
でも、多分多数決ではなく、話し合いで決まるんですよね。
で、話し合いにおいては、意見の出しにくさが絡んできます。
大抵の場合、それは立場によります。
上司の案には意見しにくい空気、経験ありませんか?
私はサラリーマン時代に何度となくありましたよ。
入社の頃には「若い人の意見もどんどん聞きたいから」とか言う割に、実際の決定プロセスでは採用されないことがほとんど。
積み上げてきた実績とかあるので、全部採用するわけにはいかないのですが、これまたよくあるのが、若い人の意見に対して「上と相談してみる」となること。
上と相談した内容は明かされず、結局意見が却下され、その根拠も不明なまま、というお決まりのパターンです。
こんなことが数回続いて、意見を出し続けるほどアホらしいことはありません。
実際私は意見を出してなかったし、いかにしてその職場を早く離れるか、という思考に切り替えました。
何らかの決定プロセスに多様な人を絡ませたところで、その意見を引き出せるとは限りません。
意見を引き出すためには、普段から意見を引き出しやすい空気を作っておく必要があります。