確定申告、個別申請で延長対応 e-Taxの接続障害受け: 日本経済新聞
これは大問題。
デジタル丁が発足して、ようやく日本も本格的なデジタル化、ペーパーレス化、オンライン化が進み始めたところです。
今回の障害は、黎明期だから起こったことなんでしょう。
アクセス数の見通しがあまかったのではないでしょうか。
会計ソフトの普及で、税理士さんを雇わずに青色申告する人も増えました。
青色申告は節税面で様々なメリットがありますが、最初に思いつくメリットはなんといっても青色申告特別控除でしょう。
名前はえらく堅苦しいですが、要するにこれは儲け(=所得)を少なくすることができるので、結果的に税金も安くなる、というものです。
(所得税は、所得が低いほど安いから)
では、青色申告でどのくらい儲けを安くできるできるのかというと、
- 10万円
- 55万円
- 65万円
のどれか。
税金をできるだけ安くしたいなら、もちろん65万円にしたいですよね。
で、これらにはそれぞれ条件があるのですが、65万円の青色申告特別控除の条件は、電子申告です。
65万円の青色申告特別控除は以前からありましたが、その条件に電子申告が加わったのは令和2年分から(つまり前回の確定申告から)です。
この条件が加わったことにより、前回および今回で郵送や紙の申告から電子申告に変えた人も多いのではないでしょうか。
そもそも控除は、国のメッセージでもあります。
誰もが税金を少しでも安くしたい、と思っているというのを逆手にとっているわけですね。
電子申告に絞って言えば
「電子申告にしたら税金が安くなるよ、だから電子申告にしてよー」
ということです。
これも、冒頭に書いた国の本格的なデジタル化推進の一つだと言えます。
国が電子申告をすすめているのに、そのシステムが障害を起こすのだから、矛盾も甚だしい。
節税のために、慣れないパソコンを前になんとか電子申告しようと思ったのに、障害によってうまくいかない、、、やっぱり郵送でいいや。
そう思った人も多くいるはず。
残念です。
いまだ原因解析中とのことです。
起こったことは仕方ありませんが、なぜ起こったのかを徹底的に解明して、日本のデジタル化の糧にしてほしいと思います。