今日から確定申告の受付が始まりました。
これから1ヶ月の間、税理士、公認会計士、税務署員、会社の経理担当、個人事業主にとっては、数字に追われる日が続くでしょう。
私は数日前に終わりましたけどね!
今回が初めての人や、これまでやったことないという人は、ざっくりと流れを把握して、白色申告しておきましょう。
(青色申告は、事前に書類の提出が必要なので、いきなり今年からは無理です)
と、その前に確定申告ってなに?という人のために、これまたざっくりと説明します。
確定申告とは
確定申告は、所得税を自分で申告する行為をさします。
だから、申告しなかったら納税できない=脱税になる可能性あります。
会社員は、会社が代行してやってくれます(感謝しましょう!)。
副業している人で、副業での所得が20万円を超える人も、確定申告しないと脱税になっちゃいます。
ちなみに、所得税は所得にかかる税金。
所得とは収入から経費を差し引いたものです。いわゆる儲けですね。
確定申告の流れ
確定申告の説明で書いたとおり、必要な情報はまず
- 収入
- 経費
の2つ。
収入は、その名の通り収入。
今回の確定申告なら、2021/1/1~2021/12/31までの間に発生した仕事の報酬です。
※厳密に言うと、入金された日ではなく、仕事をした日です。
経費は、その事業をするのに必要だった出費ですね。
ミュージシャンなら楽器代やライブ出演に行く際の交通費など。
もちろんDAWソフト代もだし、それにつかうパソコン代も(一部ですが)経費にあたります(家事按分)。
経費を調べるには領収書ですが、今更領収書なんて言われても全部捨てたんじゃ!、という人もいます。
領収書でなくてはいけないというきまりではないので、クレカの明細でもとりあえず大丈夫です。
(だからキャッシュレスのほうが良いんですよね、現金だと履歴がないから思い出せない)
で、実は必要な情報がもう一つあります。それが所得控除です。
所得控除
所得控除は、経費と性質が似ていますが、仕事をする上で必要だった経費と違い、その人の生活的事情を考慮して所得(儲け)からさしひいて良いものです。
例えば
- 奥さんがいてその奥さんの収入があんまりないなら、ちょっと所得を減らしてあげるよ→配偶者控除、配偶者特別控除
- 病院にいっぱい行って、たくさん医療費払って大変→医療費控除
- 生命保険に加入して、怪我や死んだ後のことに備えているよ→生命保険料控除
- 年金や国民健康保険を払ったよ→社会保険料控除
- iDecoや小規模企業共済に加入して資産運用とかやってる→小規模企業共済等掛金控除
といった感じです。
後で計算式を書きますが、所得控除は、あればあるほど税金が安くなるんです
所得税の計算は?
結局いくら納税しないといけないのかが気になるところですよね。
計算は
(収入-経費-所得控除)☓税率
で計算されます。
税金はできるだけ払いたくないでしょう?
じゃあ、この計算式をみてなにをどうしたら税金を安くできそうですか。
まず収入、これは少なければ少ないほど税金も安くなります。
でも、収入減ったら本末転倒です。
収入あるのに少なく書いたら犯罪です(収入隠し)。
で、経費と所得控除が多ければ多いほど税金が安くなる、ということになるでょう?
だから、できるだけ経費と所得控除を書きましょう、となるのです。
もちろん、嘘はだめですよ。
- 収入があったのに計上しない
- 仕事とは関係ない出費を経費にする
これらは立派な犯罪です。本来納めるべき税金を安くすることによって納めていないのだから、脱税です。
ニュースでよく聞くでしょう?所得隠し、申告漏れなど。
でも、経費なのに申告しなかったら無駄な税金を払うことになります。
そして、こっちは誰も指摘してくれません。
多く払った分は「多すぎますよ」とは絶対に言ってくれません。
だって、どんな経費があるのかは本人しかわからないからです。
指摘しようがない。
まとめ
繰り返しますが、確定申告に必要な情報は
- 収入
- 経費
- 所得控除
基本的にはこの3つです。
意外にさっぱりです。
ちゃんと納税しましょうね!