知り合いが英会話の講師をしています。
生徒のなかで、知識はついてきたけれど、いざ外国人を前にすると、英語が話せないという人が結構多いそうです。
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音楽関係の仕事なので、音楽の講師をしている人はたくさんいます。
特にボーカルについて言えることですが、練習してうまくなっても、いまいちステージが良くないという人、多いですね。
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これら2つのイケてない原因は共通しています。
やっている行為が外を向いているか、内に向いているかです。
英会話の知識をつけても、その知識が頭の中にとどまっているだけ。
ボーカルとしての技術力が上がっても、正直「それだけ」なのです。
英会話も歌うことも、そもそもそれを使ってコミュニケーションをとったり、感動してもらったりするところが目的のはずで、その過程に知識や技術の向上があるはずなのに、いつしかそれらが目的化しています。
手段の目的化というやつですね。
これに陥るのは、習い事好きが多い。
そこに解答を求めます。そこでの良い生徒になることが目的化するのです。
しかし、一部を除いて、習い事は習い事自体が目的ではありません。
同様に、知識を増やすこと、技術を上げることも目的ではないはずです。
習うこととできることは違います。
これに陥っている人がそこから抜け出す方法は1つしかありません。
しのごの言わずにアウトプットです。