https://www.youtube.com/channel/UCL-0gAth4u6Wp-9_98XU3nA
歌ものではありませんが、動画再生回数をみてわかるように、世界的に人気を誇るアコギのプレイヤーです。 ちなみに環境にもよるでしょうが、私の場合動画検索で「アコギ/世界一」と調べるとトップに出てきます。
好き嫌いは別として、とんでもなくうまい。 演奏は一人で全部やっちゃいますが、バンド演奏に負けずとも劣らないパフォーマンスです。 多分パーカッションの演奏も習得しているのか、アコギを叩いて出す音のリズムのキレは、プロのパーカッショニストもびっくりするほどです。
さて、彼の演奏技術の高さは疑うところがありませんが、それに加えて彼の素晴らしいと思うところがあります。 それは、演奏中むちゃくちゃ楽しそうということです。
立って演奏することが多いのですが、座ってするときですら、たちあがらんばかりの演奏です。 トリッキーなプレイを見せた後に見せるドヤ顔なんて最高です。 彼の演奏は、そのプレイを見せつけられたときの素直なリアクションが「笑い」になるんですよね。 もちろん良い意味でですよ。本当に楽しい気分になります。
楽しさが体中から溢れているトミー・エマニュエルですが、楽しんでいても表にはそんなに出ない人もいますよね。 しかし、オーディエンスってそういうのは結構わかるもんです。 眉間にシワをよせ、目をつぶって演奏しているのをみても、それが演奏が難しくて間違わないようにしている表れなのか、自分の演奏に浸っている様子なのかってわかる気がしませんか?
発表会的なものならばまた別ですが、基本的には「間違わないように一生懸命になっている演奏」を見たいと思う人よりも、音楽を表現しようとしているミュージシャンの方が観客を魅了するでしょう。 とにかく楽しそうなのは良いですよね。
まったく分野は違いますが、大食いで有名なギャル曽根さんが出てきたときも同様のことを思いました。 大食いの人をそんなに多く知っているわけではありませんが、私のイメージでは記録に挑戦して一生懸命に食べているイメージがありました。 しかしギャル曽根さんは、とにかく美味しそうに食べます。 勝手ながら、だから彼女は有名になったんじゃないかな、と思っています。
当ブログでは何度も書いていますが、日本語では「楽しい」と「楽(ラク)する」が同じ漢字です。 だからなのか、楽しんでやることがたまに楽しているようにとられることがあります。
しかし、トミー・エマニュエルだってギャル曽根さんだって、楽しんではいるものの、決して楽しているわけではないのは一目瞭然です。
何かを楽しむことができる、それがもっとも大切な能力なのかもしれませんね。