こたつの記事に続き、くだらないことを考えてみる第二弾。
(どの記事もくだらないじゃないか、という苦情は受け付けません!)
今回のテーマは「傘」。
僕はあまり傘が好きではない。
理由は、デザインではない。
その機能の不完全さだ。
まず、傘の一番の役目は、なんといっても「雨をしのぐこと」だろう。
しかし、傘は本当に傘で雨はしのげているのだろうか?
当然、傘をささない状態よりはしのげる。しのげないのならば、とうの昔に傘は淘汰されているだろう。
だが、しのぎかたがえらく不完全だ。
雨の日に傘を持って行って、不快な思いをしなかった人はいるのだろうか?
すくなくとも僕はちっとも快適ではない。
なぜなら、濡れるからだ。
身体の中心に近い腹、胸、頭は守れても、足は大抵濡れる。手荷物はもっと濡れる。
これは、どううまく傘をさしても、濡れるものは濡れるのだ。
ビニール傘などの透明なものを深くさしても、足、手荷物は濡れてしまう。
不透明だと、傘を深くさすと前が見えないので危ない、故に深くさせない、つまりもっと濡れる。
風が強いときならまだしも、普通の雨ですら結構濡れるし、第一雨が降っている時に風が強い確率は結構高いのではないだろうか。
他にも、欠点がある。
片手が塞がるし、とにかく忘れやすい。
僕は忘れ物をほとんどしないので、傘も忘れたことはほとんどないが、一度友人が電車に傘を忘れ、駅の忘れ物取扱所に同行したところ、巷の傘専門店よりはるかに多くの種類と本数の傘が忘れ物として保管してあり、いかに傘が忘れやすいものであるかを知ることができた。想像に容易かったが。
さて、この不完全さを感じているのは僕だけではない(という仮定・・)ので、「必要は発明の母」ということで、より便利に進化する・・・
・・・はずだが、どうだろう。
これは、源氏物語絵巻。和傘の起源に近い時期のものらしい。
いまとさほどかわりないじゃないか!
むしろ、こっちのほうがファッショナブルではないか!
傘の歴史を簡単に言うと
和傘
↓
洋傘(つまり、海外製)
↓
ジャンプ傘(片手でワンタッチ♪)
↓
折りたたみ傘(折りたためない傘ってあるか・・?)
↓
ビニール傘(前が見えるし、安い)
今この辺だろうか。傘の柄が曲がって、何かに引っ掛けやすくなったのは、上記のどこに入るのかは知らない。
進化が中途半端だろうがよ!
他の業界に目を向けてみる。
例えば電話。
僕が生まれた頃は、電話はまだダイヤル式の有線だった。
それがしばらく経つとプッシュ式が普及、そのあとコードレス、そしてPHS、携帯、今はスマホ。
これだけの進化が、たった30年で起こったのだ。
ダイヤル式の電話だって、当時はさほど不便とは思わなかったが、人間の便利さを追求する能力は、電話を想像以上に進化させてくれた。
他、どんなものでも進化しているはずだ。
身の回りを見てみよう。30年前から進化してないものはあるだろうか?
あるとしても、それはすでに完成されていて、不便を感じる隙を与えてくれないようなものではないだろうか。
傘は違う。絶対に不便だ!
傘は進化すべきなのだ
手ぶらで傘がさせる、最新式傘、らしいが、
ダサすぎるだろうが!!
じゃあ、どんなふうに進化させればよい?
それを考えるのは僕ではない、傘業界の人だ。
雨が降った時にだけ傘のことを考えるから、発明や進化が他のものに比べて遅れたのでは?と友人が言った。
なるほど、しかし傘のプロは、雨でない時も新しい傘を考えるべきだ。
夏でなくても花火師は花火のことを考えている。
今より濡れず
手がふさがらず。
忘れやすくない・・・・
(もちろんダサくない)
業界の人、僕が生きているうちに是非!!