https://blog.btrax.com/jp/nonused-function/
確かに、外出先から急速冷凍できる機能の使いみちは思いつきませんね。
こういう製品が開発される要因が2つあげられており、とても納得の内容です。
私が特に注目したのは2つ目です。
この記事の内容とは論点がずれるのですが、人や組織を判断するのに、何を見るのかという点において、似たようなことを感じるのです。
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ある知り合いと、全国的に有名なスーパーに行ったとき、その知り合いは言いました。 「さすが成功している店は清掃が行き届いている」
確かに、その店はとても清潔感があって、素晴らしかったです。
別の機会に、同じ知り合いと、これまた有名な飲食店に行きました。 「うまいくいっている店は、店員の教育がちゃんとしている」
この知り合いの見方、共通点があります。 それは、その企業が最も力をいれているところ「じゃない」ところに先に注目するのです。
スーパーにとって清潔感が重要なのは当たり前ですが、品揃えや立地、それから値段といった要因のほうが大切です。 飲食店の接客はもちろん大切ですが、ごはんの美味しさのほうが当然重要です。
最も力を入れているところ「じゃない」ところに注目するのは、多分癖のようなものです。 そして、この癖はたまによくない現象を起こします。
上の例を借りれば、清潔感が足りないスーパーは、それだけでよくないスーパーだと思いこんでしまう。 また、接客が悪い店は味も悪い。
こういう思考に至ってしまうのです。
人に対してもありますね。 ある作曲家はとても遅刻が多い。だからその人とは仕事をしたくない。 気持ちはわかりますが、作曲家にとって最も重要なのは、曲の質です。 曲の質は高いけど遅刻する作曲家と、時間は守るけど曲の質が低い作曲家。 どちらが作曲家として上でしょうか。
冷蔵庫の機能は多ければ多いほどよいわけですが、冷蔵庫本来の役目にまず着目すれば、開発の方向はこのようにならないのかもしれません。