日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

毅然とした言動と罵詈雑言

お笑い芸人の村本さん(ウーマンラッシュアワー)のツイートが炎上していますね。 高須クリニック院長の高須さんとやりあっています。

これに対して、リング外から野次をとばす層がいます。

それをさらにそとから傍観している層がいます(私は多分ここに属します)

私は、芸人であっても、病院の院長であっても、政治的な素人であっても、多少無知であっても、政治的な主張を発言することは問題ないし、むしろそうであるべきだと思います。

スポーツ観戦は、そのスポーツに関係がない人は見なくても構いませんが、政治は違います。 政治は、すべての人に関わっていることだからです。 だからこそ、すべての人に政治的な発言は認められるべきだと考えるのです。

しかし、発言内容には注意が必要です。 大きく分けると2つの注意点があります。

1つ目は、嘘はだめだということ。

政治と歴史は密接に関係があります。 これまでの史実をもとに、これからの国家の有り様を考える、というのが政治の基本です。 未来予測は過去からしかできません。

しかしながら、歴史に関してまだ解明されていないこともあるし、解明済みでも分析のしかたに幅が出てしまいます。

こういうレベルのことには、発言が故意ではない嘘になってしまうことがあります。 その場合は、すぐに謝罪です。 謝罪じゃなく辞任だ、というのはどうかと思います。 それをいったら、何かの主張をするのに萎縮しちゃいます。

また、こういうレベルじゃない、たんなる事実誤認による嘘は、非常に悪質です。 明確な嘘でなくても、明らかな印象操作やプロパカンダも同様です。 これらは、発覚時点で辞任レベルでしょう。

2つ目は、伝え方を考えることです。

論戦は論理が基盤にありますが、そこで発言している人間には「感情」があります。 冒頭に書いた、村本さんと高須さんの論戦は、正直相手の感情を逆なでするワードが余計ではないかと思います。

「おれにおこがましい口の利き方するな。ばいばい」

というツイートが話題になっていますが、

「ご意見が合わないようですので、今後のやり取りは控えます」

と言えば済むことです。

高須さんの方も

「知識はないが才能のある可哀想な芸人だと誤解して育てているつもりでした。(中略)見捨てます」

やっぱり、この文章も相手の感情を逆なでしちゃうと思います。

「私の想像とは違う方でした、やり取りを控えます」

で十分ではないかと思います。

タイトルにも書きましたが、言いたいことはちゃんと言ったほうがよいし、不快なことがあったら不快だと相手に伝えるべきだと思います。 毅然とした反論、言論です。 しかし、上のやりとりは、感情をぶつけあう喧嘩にしかなっていません。 罵詈雑言の生産性は低い。

村本さんの「興味がない人にも目を向けてほしい」というメッセージは素晴らしいと思いますが、もしその戦略として炎上を煽っているのならば、その効果の程は確かめるべきではないでしょうか。

炎上して終わるだけでは、それこそ最も救わなければいけない人が救われないのではないでしょうか。