毎日、必ずニュースのチェックはする。
Google、その他のニュースサイトやアプリでは、自分の興味がある分野をフィルターできる機能が備わっているので、主要ニュースとは別に自分の仕事に直接関係は深い分野や、関係はなくても興味がある分野もチェックする。
主要ニュースの定義とはなんだろうか。
これをしっかり定義するのは困難だ。
なぜなら、一つのニュースがある人にとってはどれだけ重要でも、ある人にとってはほぼ無関係ということもあるからだ。
交通事故のニュースを例にとってみよう。
交通事故である人が亡くなった場合、その方の周りにいる人にとっては、世界が変わるくらいの大事件だ。
しかし、その人とおそらく一生関わりあうことのない人にとっては、残念ながら関係がない。
だから、主要ニュースをあえて無理やり定義すれば、多くの人間にとって現実的に関係のあること、または興味があること、であろう。
主要ニュースを見て、ガックリ
さて、では今現在のYahoo主要ニュースを見てみよう。
これら全部が主要ニュースなのか、甚だ疑問だ。
というより、怒りさえ覚える。
最上部、日銀マイナス金利の問題は、日本経済全体に関わること、つまりお金を使って生活をしている人(使っていない人なんていないはずだ)にとって重要なものなので、主要ニュースに該当するのは当然だ。
他、微妙なものもあるが、最下部のベッキーのニュースに関しては、断じて主要ニュースではないといえる。
報道と娯楽は別
一芸能人やミュージシャンの不倫、それから派生する様々なトピックは、人気者同士の話題故に、確かにたくさんの人の興味は引いているだろう。
しかし、報道と娯楽は別だ。
報道は、伝えるべきことを伝える義務がある。
時として、ペンは剣より強い。
今の時代は、ペンや剣という表現は古臭くなったが、要するに報道の仕方によって、世の中は変わる、変えることができるもの、ということだ。
良くも、悪くも。
そんな重要な報道という中で、なぜベッキーのニュースが主要ニュースに入るのか、全く理解できない。
ベッキーのニュースに興味がある人を非難しているわけではない。
娯楽は大切だ。
しかし、それは報道とは分けて考えられるべきだ。
しかも、昔と違って、今は自分の興味がある情報は、検索で探せる。
わざわざ主要ニュースに掲載する必要なんか、まるでない。
報道の役割
テレビのニュースは、一方通行メディアという特性上、自分にとって興味ある分野のニュースを掘り下げてみたり、逆に興味のない分野を省いたり、ということが視聴者にはできない(録画は別)。
それに対し、ネットはそういったことができるのが大きな利点だ。
だから、例えば主要ニュースに、主要ニュースとは呼べないニュースが掲載されていても、「クリックしなければいいじゃん」と言ってしまえば、確かにその通りだ。
しかし、上述したように、報道が大衆迎合し過ぎると、報道の根幹(権力の監視など)が失われる。
報道に携わっている方々は、その責任を大きく感じてほしい。
もう一度。
ペンは剣より強い。