この投稿では、何度も何度も、ネットの普及によって起こった様々な現象を取り上げてきた。
自分が思う、ネットの普及によってもたらされた一番大きな成果は、情報量の増大と、
情報源の豊富さだと思う。
あることを考えるときに、一般論や常識はよく持ち出される。
これは今も昔も変わらないと思うが、その中身は大きく変わったのではないだろうか。
既存メディアは、真実を伝える?
わかりやすく覚えているのは、テレビだ。
昔は、何かの情報をテレビで見たら、それが真実として疑っていなかった。
「テレビで言っていた」
という言葉の裏には、「だから、この情報には間違いない」という意味が多分に含まれていた。
つまり、テレビや新聞、ラジオのような既存メディアで伝えられることにより、一般論や常識も作り上げられた。
しかし一方、実のところ既存メディアは、それを逆手に取ったプロパカンダとしての役割も果たしてしまう。
ある情報が、かなり偏ったものばかりにフィルタリングされていても、テレビや新聞で目にするときには、それを一般論や常識と受け取ってしまう。
日本ということに絞ると、これは意図的に井の中の蛙を作ることができるということに他ならず、全く健全ではない。
(それによる戦争は、今現在でも絶えない)
情報量と情報源が爆発的に増えた今起こっていること
それがいまではどうだろう。
ネットの普及によって、情報量は格段に上がった。
しかも、コンピュータやスマホの普及、インターネットのインフラで、既存メディアよりも早く、手軽に情報が入ってくる。
そして、情報源のバリエーションもものすごい。
もちろんプロのジャーナリストやライターの取材によるものもあるが、その辺を歩いている人が書いたブログでも、世界中に発信されている。
その結果、既存メディアで伝えられる情報と反対の情報や矛盾する情報も入ってくる。
こうなると、人は「この情報は正しいのだろうか」と考えるようになる。
自分に入ってくる情報の殆どは、なにかしらの伝聞によってもたらされるものだ。
自分で見聞きしたものではない。
だとすれば、その信憑性をどうやって計るのかということになる。
人によっては、できるだけ大手の報道機関の情報を信じるだろう。
逆に、大手は大きなお金も動いているので、なにかしらの情報操作がされている、と思い、個人ブロガーの伝えている情報の方を信じる人もいるかもしれない。
人によっては、Googleで検索して、より多くの発信、発言がされている方を事実だと仮定する人もいるに違いない。
そして、ある人はそれを確かめに現地に赴くのかもしれない。
大切なのは、正しい情報はどれか、だけではなく、色々な情報が錯綜している、ということを知ること。
逆に言えば、全ての情報は、どれが正しいかを見極めながら取り入れないといけない、という意識をもつことだろう。