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スマホ使用を問題視するニュースにありがちな「おかしさ」が露呈している例だ。
まず、スマホ依存という言葉がおかしい。
スマホは、スマートフォンの略、簡単に言えばてのひらサイズのパソコンだ。
しかし、パソコン依存を問題視する声は、スマホ依存のそれに比べて小さい。
スマホ依存を問題視する人たちのカテゴリー
それを考えるには、これを問題する人たちが、何をわかっていて何がわかっていないかを整理しなくてはいけない。
スマホ、パソコンというキーワードを基に人を分けると、
- パソコンもスマホも使わない(使えない、使いこなしていない)
- パソコンは使えるけどスマホは使わない(使えない、使いこなしていない)
- スマホは使えるけどパソコンは(使えない、使いこなしていない)
- パソコンもスマホも使える
となる。
面倒なのは2の人たち。
2の人たちは、パソコンで出来ることに比べたらスマホで出来ることはかなり限られている、という考えの人が多い。
しかし、いまやパソコンでしか出来ない事を探すほうが難しい、という位スマホの機能(アプリ)も充実し、操作性も格段に上がっている。
確かに、書類等を含めた「制作」に関しては、パソコンの方にいまだ軍配があがるが、その差は年々縮まっている。
こういったテクノロジーの流れを知らない(勉強していない)人たちは、スマホを使っている=ゲーム・SNSと考える傾向にある。
だから、スマホをずっと使っている=ゲーム・SNSをずっとやっていると思い込んでしまうのだ。
スマホ利用の仕方(の一部)
自分を例にとってみても、ゲームは一切やらないしSNSは若干するが、利用のほとんどはそれ以外だ。
具体的に上げてみると
- メモ(Evernote、とにかくなんでもメモ)
- スケジュール管理(クラウドなので、ネットワークがあればどこでも閲覧、編集、共有可能)
- 仕事のメール(パソコンのメールもスマホで受けられるようにしている)
- ニュースチェック(大手報道機関に加え、キュレーターが厳選したニュースなども)
- 読書(電子書籍、100冊以上は端末にあり、クラウドには数えきれないくらいある)
- ブログ下書き、本稿、公開、編集(これはSNSに属するだろうか、、)
- 地図閲覧(カーナビ利用や駐車場検索を含む、もちろん取引先住所のブックマークもしている)
- 名刺管理(クラウド保存なので、スマホはもとよりネットがあるところならばどこでも見られる)
- 銀行処理(銀行口座残高照会、振込、各種払込)
- 音声メモ(音楽屋なので、各種録音など)
- メトロノーム(これも音楽屋なので、練習なのでクリックとして)
- ホームページ管理(会社のサイト編集やアクセス解析など)
- 買い物(アマゾン、楽天など)
- 勉強(簿記や経済、英語などの学習アプリ)
- ポイントカード管理(TSUTAYAやPONTAポイントなど)
- リモコン(DVDプレーヤーや、AppleTVの遠隔操作)
- ファイル管理(Dropboxに代表されるクラウド系ファイルサービスで、パソコンのファイルの閲覧、編集、共有)
- 辞書(10種類くらいの辞書が入っており、ほとんど何でも調べられる)
- 宿泊検索(出張先の宿泊施設を探すときに)
- 交通系(乗り換え案内など。出発地と目的地を入力すれば、早い順、安い順、おすすめ順に経路を表示してくれる。バスのアプリは、乗る予定のバスが現在いくつ前の停留所にいるかが分かる)
- 検索(言うまでもない)
といったところだ。
おそらくまだまだあるし、より増えていく。
※尚、ここまでスマホに集約させてしまうと、スマホが故障したりなくしたりしたらなにもできなくなってしまう、と心配する人も多いが、バックアップも頻繁に取り、かつ大部分がクラウド管理にしているので、最悪の状況は避けられる。それに、集約してなくてもリスク0には、結局ならない
これをスマホ依存と呼ぶのか?
ゲームやSNS以外にこういったことで使っていてもスマホ依存と呼ぶのであれば、社会人はほとんど仕事ができないだろう。
要するに、あることをスマホを使ってやっているか、それ以外(パソコン、アナログに紙)でやっているかだけの差だ。
確かに、SNSやゲームの「やり過ぎ」は問題とも言える。
しかし、ゲームだって認められて世界に認知された人もいる。
SNSも、現代においては、必要とすら言えるコニュニケーションツールの一つであることは間違いない。
※昔はなかったら不要、という人は、パソコンも車も電気も全く使わないで生活していただきたい。
昔はどれもなかったから、と言う理由で不要と言えるだろうか?
この辺はやり過ぎと好きなことを極めるというバランスをとっていくのが難しく、懸案事項の一つだろう。
しかし、少なくともそれらを強引に、かなり大雑把に「スマホ依存」などと呼ぶのはやめていただきたい。
自分がスマホを触っていても、そういった目で見られたらたまったものではない。
少なくとも自分は、スマホを使って仕事をし、お金を稼ぎ、社会還元し、その流れの中で社会のことを割に真剣に考えているつもりだ。
微力ではあるものの。