教育は国家百年の計だ。
少なくとも現在の日本の教育は褒められたものではない。
今日はその中で、大学について。
大学入試のシステム
現在の大学入試は、そのほとんどが紙のテストで行われる。
解答がある問題を解かせ、ボーダーを超えたら合格だ。
面接や小論文も使われているが、紙のテストの方が、その割合は大きい。
しかし、決まった解答がある問題を解かせるというのは、つまり暗記の範囲が大きいということだ。
その証拠に、テストには、辞書や計算機、その他のものが持ち込み不可だ。
それが当然と思うかもしれないが、そうでない国もある。
辞書や計算機を持ち込んでも良いということは、そういった物を持ちこむことによって解ける問題が少ない、ということだ。
大学は、知の最先端研究所だ。
そこに入る為の試験が、高校受験までの試験と基本的に同じシステムで行われる必要は全く無い。
記憶力をはかる問題よりも、考える力をはかる問題の方が良いと思う。
奨学金制度
教育にはお金がかかるのが当たり前だが、お金をもっているかどうかとは別に、学びたいという気持ちが強くある人には、できるだけ教育をうけさせてやるべきだ。
そのためには、国の援助が必要となるが、日本の、国による教育投資は少ないと言わざるをえない。
最上部リンクにある図だが、一目瞭然だ。
日本は授業料がこの中では2番目に高いうえ、公的支援は3番目に低い。
この図にある4つの領域のなかで、唯一日本だけが、最も悪い領域に入っている。
教育ほど効率のよい投資はないと思う。ぜひ改善してもらいたい。
高い進学率
このグラフを見て分かる通り、大学進学率は上がり続けて、現在は60%辺りだ。
もちろんそれは良いこともある反面、特にやりたいことも決まっていないので、消去法で大学進学、という状況は考えものだ。
何度も言っているが、大学は知の最先端研究所だ。
消去法でいく機関でもないし、もちろん就職斡旋機関でもない。
周りのみんなが大学に進学しているから自分も、という人が多い状態では、大学本来の機能が低下してしまうし、無駄な費用が発生する。
最近は、就職に関しての大学神話は崩れつつあるので、就職のために大学に進学すること人は次第に減っていくだろう。
大学に行かなくても素晴らしい人生を歩む人もいるし、大学を出ても全く社会の役に立っていない人もいる。
各々が自分にあった進路を選ぶことが大切だと思う。