日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

定時に即帰ることへの考え方が古い

 
ビジネス系情報サイトの老舗、ダイアモンドの記事だ。
全体として、突っ込みたい所が満載。
 
記事を追いながら、自分の考えを述べたい。
 

所属意識とは?

 
所属意識の違いを理由に、「何かやることはありますか?」の一言が言えないとあり、それが言えないのは社会人としての意識が低い、とある。
 
所属意識、というのがもう古いのではないだろうか。
 
就職したら、その組織に所属している。
確かにそのとおりだ。
 
しかし、昔のように仕事、家族だけという人は珍しい。
そのくらいライフスタイルが多様化していることをしらないのだろうか。
趣味や好きなことに時間を使うことに価値が見出されたはじめた時代だと感じるのは、自分だけではないはずだ。
 
就職というものに過度な所属意識を持ちすぎていること、持たせすぎることが、今の日本企業の停滞を生んでいると言っても良い。
 
定時になったら、会社とも家族ともちがうものに所属するようになるし、それが幾重にも重なっているのが現代なので、所属意識、なんていうことば自体がほとんど崩壊している。
 
尚、これは定時以降の話であって、定時までは当然責任が生じているから、働くべきだろう。
 
アルバイトの延長だと書いてあるが、アルバイトに正社員と同じような仕事、責任を負わせて、給料は半分以下、といういことをやってきたのはどこの国の企業だろうか。
 
アルバイトのときは社員並に働かせ、社員になったらアルバイト気分だと貶すのは、矛盾も甚だしい。
 

会社は「アウェイ」な場所だから早く帰りたくなる?

 
会社はアウェイだから、早く帰りたくなる、らしい。
しかし、会社はどう考えても、昔からアウェイだろう。
 
「居心地の悪さで仕事を辞めるリスクにつながります」とかいてあるが、仕事を辞めることが悪、と決めつけている。
 
自分にとって、それが合う仕事かどうかなんて、働く前から分かる訳がない。
働いてみてわなくても、その仕事を続けることが善ならば、ストレスを抱え続けることを推奨しているとしか思えない。
 
仕事は人生において非常に重要だ。
だからこそ、すこしでも自分にとって良い職場を探す必要があるし、そのために辞めることのほうが双方にとって良いこともある。
 
どの程度、彼らが馴染もうと努力したかは不明瞭な部分もあります。彼らにしてみれば、「次の会社も馴染めなかった」のではいずれ応募先は限られてきます。
 
馴染む努力をしたいと思わせなかった会社側には責任はないのだろうか。
 
確かに、新入社員全員に馴染みやすい職場を作ることは不可能だ。
だから、馴染めない人は辞めれば良い。
 
応募先が限られてくるのは当たり前だ。
そのリスクがあるからという理由で、無理やり馴染もうとして働き続ける社員を会社においておくことが、はたして会社にとってもよいことかどうかは考えたほうが良い。
 
これを書いているライター自身も、その所属意識とやらで人生のほとんどを費やしているのかもしれない。
 
そして、そんな自分の人生に概ね満足いっているから、その満足感を味わえない人はかわいそう、ということなのだろうか。
 
しかし、一つのところに所属することに満足を覚える人と、そうでない人がいる時代に、無理やり片方の価値観に揃えさせようとするのは危険だ。
 
ちなみに、、
 
定時前に帰宅準備をして、定時に打刻し帰宅、ということが、さも良くないことのように書かれているが、それですら国によっては普通のことだ。
少なくとも、自分は海外にいた時みんなそうしてた。
 
そのほうが良いと言っているわけではない。
そうやって成り立つ組織「も」あるということが大切だ。