日本の国技は相撲で、最もポピュラーなスポーツは野球。
しかし、実は自分はどちらもあまり好きではない。
最初に断っておくが、どこまでも個人的な意見で、好きな人を否定するものでも批判するものでもない。
相撲が好きになれない理由
スポーツに求めるものはひとそれぞれだろうが、大きな前提として、カッコイイということがあるのではないだろうか。
よく訓練された華麗な動きは、溜息がでるほど美しい。
しかし、自分は相撲にあまりそれを感じない。
つまり、あまりカッコイイとは思わないのだ。
そもそも、体型があまり美しいと思わない。
スポーツと健康が密接に関係しているのは自明だが、あの体型は果たして健康という側面で考えるといかがなものか。
ちゃんこをたらふく食べて太ることにより強くなる、というのは、健康というものを前提にしているスポーツという面でも、単純な見た目でも、疑問視してしまう。
それでも、その競技が格闘技の中で最強ならばまだわかるが、異種格闘技戦でも力士の成績が平均的に高いとは言えない。
野球が好きになれない理由
先に閉幕したオリンピック。
オリンピックは、スポーツを通じた国際交流が主の目的だ。
オリンピック中、国同士でスポーツを通じて戦っている時、他の政治的な対立等に目をつむることができ、同じ競技で競い合うことによってお互いの理解が深まれば、それは素晴らしいものと言える。
しかし、そこにも前提がある。
それは、そのスポーツをするのにハードルが高すぎないことだ。
ここでいうハードルというのは、技術的なものもそうだが、それ以前にその競技を行う為の環境、その他に関して。
野球は、とにかくルールが複雑だ。
野球のことを全然知らない人に、一からルールを説明することを想像してほしい。
まず何から説明してよいかに迷うほど難しい。
発展途上国では、教育すらままならないのに、スポーツでこんなに難しいルールを教える余裕はあまりないのではないだろうか。
日本では、アメフトがイマイチ流行らない。
その理由でよく聞くのが、ルールが難しそうだ、というもの。
しかし、実は野球の方がずっと難しい。
日本では、単に昔から馴染んでいるスポーツだから難しいと感じないだけだ。
スポーツにおいて国家間の格差を完全に公平にするのはどんな競技でも不可能なので、許容範囲なのかどうかで意見はわかれるところだとは思うが。
また、野球は本番であまり疲れないスポーツだ。
自分はビリヤードが好きで、それをスポーツとみなしているが、一部からは汗をかかないのでスポーツっぽくない、と言われる。
しかし、野球だって守備の時はそんなに汗をかかない。
ピッチャーはかなり大変だと思うが、それ以外は本番ではそんなに疲れない。
サッカーが世界的に人気がある理由
世界で最も今日人口が多いスポーツはサッカーらしい。
これは納得だ。
なぜなら、ルールが簡単で、高価な道具も施設も必要としない。
そのうえ、戦略、戦術は緻密にたてる必要がある。
プレイは華麗だし、汗もかく。
ルールが簡単で、勝つのは難しい、というのは、スポーツの成り立ちに照らし合わせると馴染みが良い。
冒頭にも書いたが、あくまで個人的感想。
なくなれば良い、となんて少しも思っていない。