四季の中で最も好きなのは、という問いに対して、春か秋と答える人は、あんまり質問の意味がわかっていない。
食べ物において、好き嫌いはあるか、という問いと似ている。この問いに好きなものを答える人はほとんどいない。
つまり、好きな季節は、という問いはつまり、暑いのと寒いのとどちらが好きか(嫌いか)を尋ねていることに等しい。
つまり、夏か冬、だ。
あくまで偏見だ。
ということで、自分は寒いのが嫌いで冬が嫌いだ。
嫌いも嫌いで、正直冬眠を許されている生物が羨ましいくらいだ。
寒くなる頃に寝て、起きたら暖かい春、だなんて最高ではないか。
別に生物は、それを許されているわけではないのだが。
そして今日は寒い。絶望的に寒い。
こんな寒さは全くもって不必要だ。
たまに、寒いと温泉が気持ち良い、という理由で寒いのが好きだとか冬が好きだとか言う人もいるが、それは原因と結果が逆転している。
寒いから温泉に入りたくなる、という人は寒くなければ温泉に入りたくもないのだろうし、自分などは寒くなくたって温泉はとても気持ち良い。
これも例えれば、真冬に暑すぎるくらいの暖房をかけた部屋で飲む生ビールが美味しい、というのと近い。
おそらく、だが、真夏に飲むビールの方が圧倒的に美味しい。
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とにかく、日本の冬は十分すぎるくらい寒い。
すると、当然寒さ対策、となるのだが、日本の寒さ対策は、住居面では少し遅れているような気がしてならない。
物件を探したことがある人ならば、その物件が木造か鉄筋コンクリートか、というのをチェックした記憶があるだろう。
そして、未だに日本の住居に占める木造の割合は、意外に少なくない。
築年数が上がれば上がるほど、木造の割合も多い。
そして、家賃が安ければ安いほど木造の割合も多い。
しかし、日本の冬で、しかも木造となると、これはもう寒くて耐えられない。
木造か鉄筋コンクリートかの選択で木造を選ぶ人は、上述したように、家賃の費用を抑えたい人が多いだろうが、住んでみると寒すぎるので、暖房器具を多様することになる。
暖房器具で比較的コスパが高いのは石油ストーブだったりするが、石油ストーブは火を使うので本当は木造建築では使うことを避けたい。
こういったジレンマが木造建築の場合は押し寄せてくるのだが、その木造が未だ結構ある、というのが今の日本の状況だ。
最近は一年を通じて使用できるエアコンが一般的だが、温かい空気は上にたまるので、天井近くに設置されているエアコンでは効きに限界があり、自分にとっては物足りない。
世界一寒い場所で知られるオイミャコンでも使われているペチカが普及してくれれば、と思うがまあそれも難しいだろう。
早く冬が終わってほしいと切に願った一日。
www.famo-seca.club
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