日々じゃーなる

日々の生活でおもったことをなんとなく、でも結構まじめに綴るブログです。 趣味は読書とビリヤード。仕事は音楽関係。

佐々木俊尚さんのインタビュー記事を読んで

fuminners.jp

 

私が日本一尊敬するジャーナリスト、佐々木俊尚さんの記事が出ていました。

サイト自体は、睡眠をテーマにしたもののようで、佐々木さんがインタビューを受けたという体裁になっています。

 

やっぱり、素晴らしい。

いちファンなので既に知っていることも多くありましたが、新しいことも知りました。

細かいことですが、あれだけの情報通にも関わらず、睡眠前はSNS等を見ないように心がけていたり、スマホの新着通知は切っていたりすることは、小さいけれど確かな驚きでした。

 

 

私は経験論至上主義があまり好きではありません。

その理由は、経験は多様な人々がいるこの世界のたった一例でしかないので、統計よりも信用度が落ちる、と考えているからです。

「それは、あなた"だけ"の経験でしょう?」ということですね。

 

この記事中にあるように、佐々木さんの事件記者時代は、睡眠を含めて、決して健康的とは言えなかったようです。

なぜそうなってしまうのか。

それは、そうしないと仕事が成り立たない、もしくは成り立たないという空気が会社に蔓延しているからでしょう。

おそらくですが、「健康を害するので、もう少し労働環境を改善しましょう」という提案が出来るような空気は、あらゆる方面から見ても存在しなかったのではないか、と思います。

 

佐々木さんに限らず事件記者は、ほぼほぼ皆そうだったのでしょう。

そんな中で佐々木さんは新聞社を退社して、別の人生を歩み始めます。

雑誌社、それからフリーへ。

佐々木さんと同世代の記者の中には、そのまま勤続し、今では立派な役職にまでなっている人もいるでしょうし、健康を害して亡くなった方もいるでしょう(なんといっても、記者OBの平均寿命は61.3歳らしいので)。

 

別の人生を歩み始めた佐々木さんは、過酷な労働環境を経験して今に至りますが、そこで語られるのは浅はかな経験論とは全然違います。

運動、食事といった健康に直結することの重要性、というより楽しさを淡々と、でも鋭く語っているように感じます。

 

これに対し、企業にいるベテラン社員からよく聞く話は、

「俺の若い頃は睡眠時間なんてなくてもがむしゃらに仕事して、入院までしたんだぞ」

といったものです。

若者の心にあまり刺さらない、生産性のない武勇伝といったところでしょうか。

 

 

運動や食事に気をつけ、情報は大量に仕入れ、でもそれに踊らされないように自己コントロールにも気をつける。

こういった日常(含、仕事)の”ダイナミクス”が、佐々木さんの話の魅力につながっていると思います。

 

「俺は休む暇もなく仕事をバリバリし続け、気合・根性・忍耐でおれはあらゆる壁を時には超え、時には壊して今の生活を手に入れてきたんだ、どうだ」

 

まあ、こういうのも全然悪くないし、それはそれで素晴らしいと思います。

 

一方、「ゆるく」という言葉だけだと、なにか怠惰なイメージがありますが、笑顔で堅実に、といったところでしょうか、そんな生き方が出来たら、と少なくとも私は思います。

 

ところで佐々木さんには、地方にもセミナー等で来てほしい、と願う今日このごろです。

 

南の方なんかいかがでしょうか?

 

 

famo-seca.hatenablog.com

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